STORIES traveling Central Asia

ブログタイトル変えました。旧名『シルクロード絵描き旅』。

熱気と太陽のバス移動記。

 
 

前回同様、リアルタイムで書いていた旅記事です

このブログを立ち上げる前、別なブログにほんの少し、旅の記事を書いていました。今そのページは私自身すっかり忘れていましたが、さっき思い出して開いてみました。

すると2015年、半年間の中央アジア旅の序盤だけ、旅と並行してリアルタイムに記事を書こうと頑張っていたようです。その痕跡がありました。

まあ、たった3記事だけでしたが…。(笑)

 

今改めて読んでみると、まーあなんとも初々しい文章なんですが、それよりもリアルタイムならではの高揚感というか臨場感があるので、せっかくだしここに公開します。

 

では今日も時間を2015年の7月に戻しましょう。

現在地はウズベキスタンです。
 
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7月7日、首都タシケントからサマルカンドへと移動しました。
その時のお話。
 
 
私は電車より安い公営バスを使いました。
 
 
 

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バスは乗客が集まり次第の出発なので、朝の適当な時間に乗り場へと行きます。
午前10時半、私が乗車した時には10代位の男の子とあと2,3人しか乗っていません。
 
 
 
 
 
ドライバー達は炎天の下大声で客引きをします。バス内にエアコンはついておらず、風もほとんど入りません…。時折バナナやガム、アクセサリーなどを売りにおばさんが乗ってきます。
 

 

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バスの目の前には広い車道が見え、数え切れないほどの車が横切って行きます。
1時間半ほど待っているうちにお腹がすいてきました。乗り場近くにパラソルが立ち、ドリンクやアイスクリーム、食べ物が売られています。私はサムサを2つ買いました。サムサは羊肉のミンチとタマネギの入ったパイ。1つ2000スム。かじると肉汁が溢れてきます。熱々のサムサは、意外なほどすぐ平らげてしまいました。
 
 
 

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それまで無音だった車内に、音楽がかかります。ウズベクポップのような曲が、以後延々とかかっていました。
 
 
 
 
通路を挟んで座っている男の子は頭を垂れています。ドライバーはいまだに外で客引きをしています。
車道に少しはみ出す形で停まっていたバスは、大音量のクラクションを鳴らしながら車体を車道に平行に沿わせます。
いよいよ出発かなと思いきやまた10分ほど留まり、全席を埋めたところでようやく発車しました。
午後1時です。
 
 
 
出発の時にスタッフの一人が音頭を取るように両手を合わせました。隣に座ったウズベク人も同じポーズをとります。スタッフは何か言葉を唱えながら顔を撫でる仕草をしました。多分、みんな真似をしました。
なんなのでしょう。安全祈願の祈りだとしたら、それよりも荒い運転を直して欲しいです。中央線をはみ出す貨物トラックに、クラクションを鳴らしすれすれによけるバス。徐行しているバスから乗り降りするスタッフ。車道を悠々と横断する歩行者…。
 
 
 
 
 
 
 

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バスはバイパスのような道に入ります。窓の外は農園へと変わりました。
 
午後3時すぎ、道路の端にてバスは一旦停まりました。乗客は車体の日陰にて休憩します。乾燥しているので日陰は車内より断然涼しいです。
道端には細い水路があり、めだかが泳いでいます。乗客はその水を浴びて涼もうとします。男性客はトイレタイムでもあります。
 
 
乾燥した風が服を通り抜けていきます。
 
 
バスに乗り込み、再出発です。
バス内には風はほとんど入りません。これ以後は電車を使おうかな…。
 
 
 
 
午後5時頃、バスはまた停まりました。ガソリンスタンドです。ここでは女性の売り子がヨーグルトドリンクやサムサを売っていました。
後ろには赤い山肌が見えます。山の向こうからは西陽がさんさんと刺しています…。
 
 
 

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窓の外の景色を見るだけの時間が過ぎていきます。
ひまわり畑、果樹園、牧草地帯、農村、画一的な形の家々、
草を食べる牛、馬、羊の群れ、ロバ車で藁を運ぶ男性、
道端に綺麗に積まれたスイカ売店のパラソル、
大きい並木、岩山、黄土色の山肌、暑い暑い西陽…。
 
 
日の光が反射して、輝いている葉の一枚一枚が目に飛び込んできます。
 
 
 
午後6時すぎ、バスはサマルカンドに到着しました。
ビルや路面電車で騒々しいタシケントとはまた違った街並みです。
 
 
 
 
サマルカンドの日差しも強烈ですが、首都タシケントと違って時間はどこかゆったりとしています。
木漏れ日が、光の粒が、柔らかいような、そんな印象です。
 
 
 
 
 
…2015年7月7日 ウズベキスタンサマルカンドにて。
 
 
 
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