夢から覚めないで。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2017年9月13日

 

最後にもう一度とお願いしたドンブラでまたも泣きました。

 

f:id:meguroryokoworks:20170913123033j:plain

 

 

 

 

 

 

unhuman.hatenablog.

9/11 カザフ族のゲルにホームステイ(2、家主とお家) - シルクロード絵描き旅

9/11 カザフ族のゲルにホームステイ (3、アッサウタイ物語) - シルクロード絵描き旅

9/12 カザフ族のゲルにホームステイ(4、バターを作るミニー・カン。) - シルクロード絵描き旅

9/12 カザフ族のゲルにホームステイ(5、カイラット・カンと遊牧生活) - シルクロード絵描き旅

 

 

 

 

カイラット・カンとミニー・カン、アッサウタイ、コーサル…。

 

f:id:meguroryokoworks:20170912150224j:plain

 

f:id:meguroryokoworks:20170912123627j:plain

f:id:meguroryokoworks:20170912204405j:plain

f:id:meguroryokoworks:20170912125348j:plain

 

 

 

 

 

 

 

 

ウラーンホスを後にしました。

 

 

f:id:meguroryokoworks:20170911130439j:plain

 

 

 

 

ホームステイの3日間は、自分の心をろ過してくれていたみたいでした。

泣きたけりゃ泣きゃあいい、四肢など荒野に投げ出せ、今感じている事を一切せき止めずに表すんだ、それを無条件に許してくれたあの環境、人達、お客という私の立場。嗚呼。

 

 

 

余韻でパンクしそうな頭を抱え、ぐるぐると感慨に耽りながら、ナズカの夫トトの送迎によってバヤンウルギーへと帰ったのでした。

 

 

f:id:meguroryokoworks:20170911124817j:plain

 f:id:meguroryokoworks:20170909192515j:plain

 

 

 

 

ただいま、Traveler's GuestHouse。ナズカ、オーガナイズありがとう、トトもね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夢見心地は引きずったまま、私はお昼ご飯を食べに街一番のレストラン『パムッカレ』へ。

グルメに飢えていたもう一人のワタシ、こんにちは。

トルコ風ハンバーグのキョフテを頂きました。

 

 

 

f:id:meguroryokoworks:20170909130521j:plain

 

 

ゲストハウスに戻ると、同室にてドリーに出会います。オランダ人、70歳代のおばあちゃんパッカー。凄まじくパワフルな彼女はヴィーガンでありながらもここモンゴルが大好きで、何度も訪れているそうです。

一週間田舎のお家にホームステイしてきてね、初日に食べ慣れない肉を食べて二日間寝込んだのよ、復活してからはヴィーガンを貫いたわ。と久方ぶりのシャワーを浴びたドリーは語ってくれました。

 

 

一週間ホームステイがずしんと響きました。私は遊牧生活で彼女は民家という違いはあれど、3日間で私は…。

あ、今まで感じていなかったけれど疲れていたんだなとやっと気づいたのです。

 

 

 

 

 

 

夕方にはアルタイ=タヴァン=ホグド国立公園へ行ったハサンとガブリエラも帰ってきました。

目覚めるとテントの外が白い雪原になっていて、危険なのでトレッキングは3日目で切り上げてきたのだそうです。

夕食は4人で、とゲストハウス近くのレストランへ行きました。

 

 

 

f:id:meguroryokoworks:20170918191810j:plain

ドリー

 

f:id:meguroryokoworks:20170917130138j:plain

 ハサン

 

 

 

 

 

 

 

そこで事件は起こりました。

 

 

 

 

 

待てども待てども料理は来ない。一時間、二時間と過ぎてゆく…。

私達は旅人よ、待つくらいへっちゃらと雑談に興じます。

 

 

 

 

私とドリーは昼食を食べた後でしたが二人は雪山から戻ったばかり、まだ食事していません。

『私なんかインドでさーぁ…!!』…とドリーは旅の武勇伝を語り興奮していますが、私にはハサンとガブリエラの日焼けした額と憔悴した面持ちと元気ない相槌に気が気じゃありません。

 

 

 

『降り立った地は真っ暗、夜中。ホテルどころか灯りすらなかったのよ!!』

 

 

 

 

この二人の深刻な空気をドリーは感じていないの?それとも私が敏感すぎるだけなの…、ねえ本当に?ねえ??????

 

 

 

 

 

『料理、遅いね…。』と私(26)はハサン(31)とガブリエラ(25)の顔を見るも、

 

『Don't worry, Be happy !』とドリー(70)は一人別次元。

 

 

 

 

 

 

『闇の遠く彼方に窓明かりを見たの!しめたと思ったわ。

でもね、辿り着いてみたらそこは酒場で、居たのは全員若い男たちだったのよ。』

 

 

 

 

 …

 

 

 

 

 3時間待ってやっと出てきた料理に目を点にする二人。

 

 

可哀想な可哀想なハサンとガブリエラ。

 

 

二人の音のない声が空気を伝わって届き、いたたまれなさは最高潮に。

 

 

 

 

 

 

f:id:meguroryokoworks:20170913225516j:plain

 

 

料理、小っちゃ!!!

 

 

雪山から帰還したばかりの大男二人は凍り付いていました。

『ミネストローネさえあれば私はシアワセっ♥』るんるんでスープを啜るおばあちゃん、ドリーの言葉は二人との温度差がありすぎて、私はまるで漫才かなにかを見ているようでした…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その夜、具合が悪くなったのは私でした。

 

 

旅先での体調不良って、症状がいちいち派手で重いんですよね。私はこみ上げる不快感で一睡も出来ず4度吐きました。

 

 

夕食を共にした三人は熟睡しています。

 

もう、じっとしていると喉元がむずむずしてきて気が狂いそうになり、それを散らすため寝返りを打つ。5秒に一度寝返りを打ちながら、マグマのように膨らんでいく吐き気をこらえる…。

私は呻きたい衝動を必死に抑えて、どうにかやり過ごそうとしました。本当は誰でもいいから一言打ち明けたい。具合悪いって誰かに知ってもらうことでどれ程気が休まるだろう。

愛する誰かだとか、楽しい事を考えると狂気の間にもほんの一ミリ隙間ができ、その露をすすり必死でやり過ごしました。

 

 

我慢が限界に達した時、私は不快感を吐き出す為、外のトイレへと向かうのでした。

9月の夜半ゲルの外は吐く息うすら白く、空気は澄み、星の瞬きはその輪郭がくっきり見えました。

…と書けばロマンチックですが、実際は寒空に身悶えながら寝室のゲルとトイレとを往復していただけです。H&Mのペラッペラのズボン一枚で。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ぶどうジュースが飲みたいぃ…。あの紙パックの一リットルのやつをお願い。』

 

翌朝ガブリエラがぶどうジュースと思い込み買ってきてくれた…ぶどうっぽいそれはザクロジュースでした。

 

 

f:id:meguroryokoworks:20170915130055j:plain

 

 

 

 

 

f:id:meguroryokoworks:20170910151711j:plain

  

これ知ってる?

  

ウイグルで飲んだザクロジュースですが、実の方は食べたことがなく、

ここウルギーで見つけたので買ってみたのです。

ガブリエラは知らないと言ったので勧めてみるも…。

 

 過去記事より

 

 

 

 

 

出会い頭に食べてあんたがジュースにでもせなアカンねって口すぼめて言ったそれやで。

 

 

 

心で突っ込んだものの、今では私の好物となったザクロジュース。

1,8リットルのザクロジュースがそれから数日間、私の点滴となるのでした。

 

 

 

 

 

ホームステイの神秘的な日々と、このコメディのような地獄、

どちらも平等に現実なのでした。

 

 

 

 

 

ryoko.

 

 

 

 

 

 

@ryokomeguro 写真・画像および記事の転載はご遠慮ください。