9/12 カザフ族のゲルにホームステイ(4、バターを作るミニー・カン。)

 

 

こんにちは。

 

あっという間に12月になったなあと感じます。

ブログではまだ9月11日の記事なんですが…。

 

このタイムラグどうしましょう。 

久しぶりの更新は写真たっっっぷりでお届けしますね!

 

 

 

 

 

 

遊牧民の主な食事は乳製品です。

 

unhuman.hatenablog.com

 

 

毎日毎日大量に食べる分、日々せっせと作り続けなければなりません。

 

 

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手づくりバター『サリ・マイ』を作ります。

絞った牛乳を布袋に流して、専用の木棒でひたすら混ぜます。

どうやら何日か混ぜ続けるようで、ミニー・カンは毎日の空き時間にせっせと手を動かしていました。

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布袋ですが水分が漏れる事はなく、でもきっと密封容器より空気の混ざりがよいのでしょうね。

 

 

棒を上下にバシャバシャと振って牛乳を混ぜる作業はかなりきついです。

寒い屋内では腰も痛くなるし、気を紛らわす音楽もテレビももちろんないし。

ほんの興味本位で、私もちょろっとだけ混ぜ混ぜやってみましたがものの5分もしないうちに飽き、疲れてしまいました。

それを見てミニー・カンはにっこり笑い、

『ラフメット。(ありがとっ♥)』

 

と一言、私と交代し2、30分はバシャバシャやっていました。

 

 

 

 

 

 

 

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毎日夕方、放牧してたっぷり草を食んだ牛を連れ戻して、二時間くらいかけ乳しぼりをします。

 

でも外は北風が身に染みて寒く、私は5分たりともじっとしていられません。

彼女の乳しぼりの様子を眺めウロウロ、寒くなってはゲルに帰りストーブにあたってぬくぬく、また外に出て開けた景色を見渡しウロウロ…、落ち着きませんでした。

 

 

 

 

 

 

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乳製品作り以外にもミニー・カンは薪ストーブの手入れなどたくさんの家事をしていました。

 

 

 

 

 

 

 

ゲルの正面には枝を結び合わせござを敷いただけの簡素な台があります。これは乾燥チーズ『クルト』を作るためのもの。布をかぶせてあるものが干しているチーズです。

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綺麗に手入れされた毛皮もここで干されます。

 

 

 

 

 

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 そうそう、隣のゲルからこちらのゲルに、アッサウタイは毎日遊びに来るんです。

 

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そりゃああなた可愛いんだもの。

 

ミニー・カンもカイラット・カンも彼とよく遊んでいました。

遊び、話し相手をしつつ日々の仕事をこなすその所作になんとも癒されたものです。

 

私も小さい頃よく遊んでもらったなぁって。

 

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さあさあ、先ほど紹介したサリ・マイ作りの続きです。

 

 

 

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ミニー・カンが空気を入れ膨らましているのは皮袋か何か…ううんなんでしょう。

ここにバター『サリ・マイ』を詰めて貯蔵するんですって。

 

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充分に混ぜた牛乳を開けます。

 

 

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それを薪ストーブで煮詰めるんですね。

 

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混ぜて空気を含んだ牛乳は泡立っています。

 

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袋に入っていた牛乳はさっきの大鍋に入りきらず、鍋をもうひとつ使う大作業でした。

 

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1、2時間たっぷり煮つめたら、お次は素手で塩を混ぜ込み固めていく作業。

 

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分離して出てきた水分(ホエイ)はまたバケツに入れて別の料理に取っておきます。

 

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大量のバターを手ごねするのは見た目以上に力を遣うみたいで、ミニー・カンは途中で頭のスカーフをはぎ取り、こねる右手に体重をかけて黙々と作業していました。

 

 

 

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出来上がった『サリ・マイ』を、さっきの皮袋に詰めます。

 

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これでもかってくらいぎゅうぎゅうに、みっちり詰めるのがポイントのようです。

 

 

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貯蔵はなんとベッドの下で!!

鮮やかなアラフチの刺繍布をめくるとそこにはサリ・マイ以外にも生活道具が収納されていましたよ。

 

 

 

大鍋で牛乳を煮ている間にいただいたお昼ご飯は牛乳がゆでした。

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カイラット・カンは美味しそうに食べていましたが、お米と牛乳の慣れない組み合わせに私は苦戦しちゃいました…。

 

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サリ・マイを作った後も彼女の仕事はまだ続きます。

 

 

 

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バターから分離して出たホエイで、今度はナン(パン)をこねていました。

 

 

 

私は眺めながら、彼女の手際の良さにほれぼれしていました。

 

彼らにとって当たり前である毛皮や薪ストーブ、生き物のにおいや冷たい風、動き回る人々、素朴な食事とその豊かな味…諸々から草原の中で生きる人のたくましさをただただ感じたのでした。

 

 

 

 

 

 

 

ミニー・カンに案内されるまま、お隣のゲルへ向かうと、

 

 

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繋がれているのは牛でなく馬。

 

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ミニー・カンやアッサウタイ家族は牛を飼っていますが、このご家族は馬飼いのようです。

 

 

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馬の乳しぼりをするお母さん。

 

 

馬、という事はですね…

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このご家族のお家にお邪魔していただいたのは馬乳酒!

生まれて初めて飲む馬乳酒…、感想は

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鼻を近づけると強烈な酸っぱい香り、そして口をつけると脳天を突き抜けるような酸味。喉を通過するときには思わず身震いするほどの風味…!

 

二口付けるのがやっとの私を隣で笑いながら、美味しそうにすするミニー・カンが印象的でした。

 

 

 

 

 

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