シルクロード絵描き旅

中央アジア・シルクロード。ひとりの絵描きの放浪記。

9/11 カザフ族のゲルにホームステイ(2、家主とお家)

 

 

 

 

 前回の記事の続きです。

まだの方はぜひこちらからお読みください♪ ↓

unhuman.hatenablog.com

 

 

 

 

 

 

 

 

ホームステイ先のご夫婦を紹介します。

 

 

 

 

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立派な馬とイヌワシを携えるカイラット・カン

 

カザフ族は鷹(実際にはイヌワシが多い)を遣って狩りをする民族です。

馬にまたがり右腕にイヌワシ、厚雲と北風に冷える草原に立つカイラットの姿は見た事がないくらい野性的で、同時にとても美しかったです。

彼のその厚く垂れた瞼の奥の瞳は、どっしりと構えた者の温かさがありました。

 

 

 

 

 

全ての家族に一人は鷹匠がいるものなのでしょうか…?

鷹匠は認定を受けないといけないもののような気もしますが、どうなのでしょう。言葉がわからず質問は出来ず仕舞い。

カイラットは毎日、イヌワシを連れ馬で出かけて行きました。狩りをする時期は冬と決まっているそうなので、運動させに行っていたのでしょう。

 

 

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糸紡ぎをしているのはミニー・カン

 

遊牧生活は山のように仕事があります。

朝起きてすぐ家畜を放牧、薪ストーブの掃除、乳製品作り-サリ・マイを詰める袋を洗ったりクルトを大鍋で煮るなど、…彼女はひっきりなしに働いていました。

私が目を覚ませばチャイを煮出し、毛布を畳み綺麗にベッドメイクし直す。家にに塵や土が入れば即座にホウキで履く。このゲルには新品のものも水も十分にはないけど、とても清潔感があるのは彼らが頻繁に掃除をするからです。

 

 

 

 

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糸紡ぎももちろん仕事。

 

 

 

 

ゲル内を鮮やかに彩る刺繍『アラフチ』は見事なものばかりです。

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天蓋・カーテン付きのベッドにも緻密なアラフチのタペストリー。クッションもアラフチ。

 

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こんなに大きなアラフチも特に作家作品というわけではありません。

カザフ族の女性は皆この刺繍で各々の家の壁を飾るのだそうです。

 

 

 

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端には刺繍した歳やサインが入っています。古いもので1980年の日付の入ったものがありましたが、変わらず美しく保たれていました。

 

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鞄も手づくりのアラフチです。左に見えるのは動物の足で作られた鞭!

 

 

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面白かったのは、ベッドの天蓋部分に記念バッジがたくさん付いていた事。

 

 

 

 

 

 

 

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ピンと張った刺繍布には、模様の下絵(ハンコでしょうか)が捺され、その上をなぞって刺繍が成されていきます。

 

 

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彼女の作業はとても早くて、太い刺繍針を布にただ垂直に突き刺しているだけに見えますが、あっという間に黒い面が刺繍で埋まっていきます。

 

 

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赤くて可愛らしい棚がキッチンスペースです。

 

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作り途中の乳製品たち。

 

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道具類はゲルの骨組みに引っ掛けてあります。

こうして見ると鍋よりバケツの方が数が多いような気がしますね。

 

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二人暮らしのお家にも、チャイカップはたくさんあるのですね。

 

 

 





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