シルクロード絵描き旅

中央アジア・シルクロード。ひとりの絵描きの放浪記。

9/9 遊牧民のゲルにホームステイがしたいです!

 

 

 

こんにちは。

バヤン=ウルギーからのエピソードは、

カシュガルぶりのこの旅のハイライトとなっていますが、

膨大な写真とエピソードをどう纏めようかと…まだ苦心しております。

 

自分で言ってしまいますが今後の記事・写真は必見ですよ~!

 

 

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 これまでの道程と周辺地理

 

 

 

 

昨夜遅くにトラベラーズ・ゲストハウスに来た私。

その夜は既に遅かったので、チェックイン業務は翌朝に回し、空いているドミトリーのベッドに即座に連れていかれました。

 

 

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朝に撮った写真。 

そう、この宿はゲルが客室です!

 

 

 

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トラベラーズ・ゲストハウスは敷地内に5~6つのゲル(客室)があります。

バヤン=ウルギーの宿を事前に調べて一番安かったためここに決めましたが、結果的にとてもいい宿でした。

 

それはまた追々書くとして、今日やる事。

 

 

郊外のツアー情報を集めます。

 

 

 

どういう事かというと…

モンゴルの旅行事情として、乗馬やゲル泊、ゴビ砂漠へ…等観光するためにはウランバートルや西部バヤン=ウルギー等基点となる都市でツアーを組む必要があります。

物価や宿泊費は安いモンゴルですがこの観光費がバカ高いため、貧乏なバックパッカーは基本的にツアー以外の滞在費を節約したり、人を集めるか集団に入りツアー代を割ってそれをしのぐのです。ツアー代に含まれるのはガソリン、ガイド料等で一人だろうが4人だろうがその総額はさして変わらず、大人数であるほど料金も安くなります。

 

 

 

 

 

 

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バヤン=ウルギーのアクティビティは、中国との国境近くにあるアルタイ=タヴァン=ホグド国立公園へのトレッキングやハイキング、また年に一度のカザフ族の大祭典『イーグルフェスティバル』が売りとなっており、どちらも欧米人に大人気です。

 

『イーグルフェスティバル』は毎年開催日が違い、2017年は9月27日なので私はお目にかかれませんが、今回はウイグルの犠牲祭に合わせて日程を組んでおり、カザフ族の鷹匠の祭典ははじめから予定から外して来ています。

もう一方のアルタイ=タヴァン=ホグド国立公園のトレッキングはツアー内容によっては考えていますが、私はアウトドアより現地の人の生活が見たいのです、遊牧民族カザフ族を。

 

 

バヤンウルギー郊外のカザフ族ゲルにホームステイするツアーはあるでしょうか。

 

 

 

という事で今日は、街歩きしつつ数件ある旅行会社を訊ねてまわる日です。

 

 

 

 

 

…と、宿の門を出、100メートルほど歩いたところで誰かが後ろから走って追いかけてきました。

 

 

同室に泊まっていた男性でした。伸ばした細かいカーリーヘアを後ろで束ね、髭を生やした大男。黒髪に黒い肌、薄茶色の知的な目、彼の名は ハサン

フランスでデザイナーとして働くエジプト人。

 

『…君はツアーを探しているんだろう!?』

 

『僕もそうだ、僕のツアープランに同行する旅人を探しているんだ。

アルタイ=タヴァン=ホグド国立公園へハイキングに行くんだけど…。』

 

『私がしたいのはカザフ族の生活文化を見る事だから、あなたのプランと合うかは分からないけれど。あと、本格的なトレッキングは私には出来ないかな。』

 

『僕もトレッキングはしたくないから、高所までは登らない予定。せいぜいベースキャンプに泊まって、周辺をハイキングするくらいだよ。』 

 

 

 ハサンが道端で語り出した彼のプランは、3~4日かけてハイキングしたりカザフ族のゲルに泊まるものでした。空腹で彼のプレゼンが頭に入らなかった私は、今夜帰ってからゆっくり話し合うことを約束して、その場は彼と別れました。

 

ハサンはここに数日滞在し、他のゲストハウスや旅行社をまわって人に声かけ、同行者を募っているといいます。まだ一人もメンバーを集めていない模様です。

 

 

 

 

 

 

 

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さて、街やバザール、住宅地を一通り散歩して戻って来た私は

目を付けていた旅行会社へ向かいました。 

 

 

 

 

 

 

 

 

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ブルーウォルフトラベル (ブルーウルフトラベル)

Blue Wolf Travel

ここの存在は、日本にいる時から知っていました。

乏しいモンゴル西部の情報収集に検索をかけたら、思ったよりしっかりした(失礼!)デザインの英語サイトが出てきたのです。

サイトには観光情報はもちろん、ウルギーの地理、カザフ族、西モンゴルのイントロダクションも書かれていてとても重宝…。

 

日本語サイトまであります。こちらの方が便利です。

http://www.mongol-altai.com/

 

ブルーウォルフトラベルはオフィスの敷地内にゲストハウス(ゲルテント)、レストランも併設しており、モンゴル西部最大手の旅行会社のようです。

 

 

 

 

オフィスに入り、スタッフの女性にカザフ族の遊牧ゲルに泊まりたい旨を伝えると。

ウルギーから30キロ郊外の小村サグサイを勧められます。

ここは遊牧民ではないけど地元家族のゲルにホームステイ出来るよ、との事。

 

サグサイの村情報は事前に得ていました。小さな村ですが車をチャーターして訪問できるそう。

気になるお値段は…

 

サグサイ村ホームステイツアー

 ガイド料 一日あたり30ドル

 車レンタル一日あたり70ドル

ガソリン代     15ドル

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『ざっと一日あたり115ドルね。

 

 

うーん高い、けどやっぱりその位はするのかぁ。

何日のツアーにするかは自由で、一日当たりの金額なようです。

宿泊代は別途かかるかと思いますが、この金額を数人で割ればどんどん安くなるという事です。

 

しかし考えてみると、ホームステイを数人で行って、現地語ガイドも付いて、だと現地の人と1対1で関わる機会は少なくなりそうですよね。

そもそもこの旅程に同行する仲間はおろか旅人との交流もまだ出来ていません。

 

 

ブルーウォルフトラベルにお礼を言いまた来ることを告げ、一先ずここを後にしました。

ゲルへのホームステイは一人で行けたら一番いいな。

 

 

 

 

私は、宿に戻ってきてオーナーの住む家のドアをノックしました。

写真右に見えている赤い屋根がオーナー家族の住まいです。

 

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トラベラーズ・ゲストハウスもツアーをアレンジしてくれるのですが、

当時の私はそれを知らず、家族経営の単なる宿だと思っていたのです。

 

 

 

女性オーナーに、なんとはなしに相談しました。

『カザフ族の生活が見たいんだけど、どんなツアーに参加したらいいですか?』

 

さらにブルーウォルフトラベルで紹介されたサグサイツアーの概要を説明し、

『私はトレッキングとかアウトドアアクティビティには興味がないので、ゲルに泊まってただ生活する彼らを観れればいいんだけど、少しでも安いツアー会社をご存知なら…。』

 

 

 

 

するとオーナーの女性は不敵な笑みを浮かべながら、こう返しました。

 

『私がアテンドしたげるわよ。場所はウラーンホスの郊外の何もない草原、そこに暮らす遊牧民の家にステイできるわ。サグサイ村は既にツーリスティックよ。』

 

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『私の夫が車で連れて行って、二泊そこで過ごし、三日目の午後夫があなたを迎えに行く。夫が迎えに来るまであなたはたった一人で草原のゲルに泊まるの。』

 

『あなたにはガイドは必要ないと思う。家族の子供があなたとコミュニケーションを取れるわ。』

 

『二泊三日で食事も全て付いて147ドルで行けるわよ。一日50ドルかからないってわけ。』

 

一人っきりのツアーで一日50ドルくらいなら高くありません。

更に彼女は続けます。

 

 

『私の妹家族の家にステイしてもいいわよ。トルボという村の家(ゲルではない)に住んでいるわ。そこは二泊三日で35ドルでいいわよ。』

 

 

えっ、そんなに安くていいんですか!

 

彼女はまたも不敵な笑み(そう表現したくなる笑顔なんです)を浮かべて言いました、

 

『私はね、以前旅行代理店で10年間ガイドをして、7年前にはこのゲストハウスをオープンさせたわ。つまり17年旅行業に携わってるの。』

 

 

彼女の名前はナズカ(ナスカ)。

貫禄たっぷりな彼女のかっこいいその雰囲気はとても魅力的でした。

ツアーは願ってもない、遊牧家族のゲルへ、ただ “放り投げられる” だけの旅。

 

 

そうそう、こういう事がしたかったんです!

 

 

 

ナズカの提案したプランは申しぶんありませんでした。

それ以上に、少し話しただけなのに、彼女の醸し出す心強さというか格好良さにすっかり虜になってしまいました。

 

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 ウラーンホス郊外の遊牧家族のゲルへホームステイ2泊3日、

その後、小村トルボのナズカの妹家族の家に2泊3日。

 

決まりました

 

 

 

 

 

という訳でブルーウォルフトラベルはまたの機会に…。

そして朝話したエジプシャンのハサンはというと、街でツアー同行者を見付けてきたみたいです。

 

 

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ハサンは、同行する仲間を宿のゲルドミトリーに連れてきました。

名前は

『ガブリエッッラ。』

 

イタリアンアクセントの強いイタリア人男性。

どこの宿に泊まっているかと訊くと、なんと郊外の河原にテントを張って滞在しているんだそうです。

 

 

 

 

 

 

私は興味本位で買って持て余したザクロを、ガブリエラに向けました。

これ知ってる?

 

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ウイグルで飲んだザクロジュースですが、実の方は食べたことがなく、

ここウルギーで見つけたので買ってみたのです。

 

ガブリエラは知らないと言ったので勧めてみるも…。

 

 

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『酸っぱいし種はあるし、砂糖を入れてジュースにしないとだね!!』

と顔をしかめました。

 

 

 

 

 

ハサン・ガブリエラの二人は早速翌日9/10に、

私は一日遅れの9/11に、

それぞれここバヤン=ウルギーを発ったのでした。

 

 

 

 

トラベラーズ・ゲストハウスのオーナー ナズカ

旅人のエジプト人 ハサン、イタリアン ガブリエラ

 

この三人はまた記事に登場するのですが、それはまだ少し先の事。

 

 

 

 

@ryokomeguro 写真・画像および記事の転載はご遠慮ください。