シルクロード絵描き旅

中央アジア・シルクロード。ひとりの絵描きの放浪記。

9/2~4 大遅延の列車旅。

 

 

9/2 17時34分発の列車でウルムチへ向かう日

 

 

 

 

 

 

 

 

起きたら11時過ぎでした。

…昨夜寝る前に予想した通りでした。

  

 

ちなみに孫さんは早朝に外で太極拳をしたそうです。

その爽やかさ分けて欲しいです。

 

 

 

 

 

チェックアウト時間ギリギリまで日本人の方とおしゃべりして、ホステルで休みました。

その後オールドタウンでカバブとラグメンを食べ、カシュガル駅に向かいました。

 

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涼粉(リャンフン/ランプン)。

相席したウイグル族の男性が、自分たちの料理を私達にも食べなと勧めてくれました。

彼は西安のレストランで働いていたそうで中国語を話せますが、なまりがとても強く孫さんでさえ彼の言葉の半分も理解できません。しかし隣に座った彼女への接し方や、親切で気さくながら笑顔を一切作らないところとか、その男気溢れる雰囲気がとても渋くカッコよかったです。

 

 

 

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カシュガル最後のカバブ!これ見るだけでよだれが出ます。

 

 

 

 

 

 

 

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この列車はカシュガルが始発でした。

西日のきついだだっ広いホームに数百の人が行列を作って乗り込みます。

9/2の17時34分にカシュガル発、ウルムチは翌日9/3の10時30分ごろ到着、17時間の旅の予定でした。

 

 

 

 

 

 

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しかし列車は大幅遅延…。

 

 

カシュガルを出て一時間走ったかいないかくらいで、列車はあっさり停まってしまい、その夜はもういっさい動かなかったのです。 

遅延理由はまさかの洪水。

 

洪水のため線路に問題が起きて列車が通れなくなったらしいとの噂を孫さんが聞きつけた時には、私はにわかに信じられませんでした。

 

だってここは砂漠ですよ?ウイグル自治区で雨などほとんど見たことがありません。降ったとしてもにわか雨です。昨日も今日も雨になど一度も当たりませんでした。…と彼の言葉を疑いながら、昨夜ホステルの屋上で飲んでいた時に遠くの空に稲妻が走っていたことを思い出しました。まさかあれだったのかな…?

 

 

 

一晩寝たらウルムチに着くはずだったのに、いつ列車が動くかどうかも分からないなんて。

もし一人で列車に乗っていたら更にストレスが溜まっていたことでしょう…。

 

 

 

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9/3の朝目を覚ますと、列車は昨日停まった所のまま全く動いていませんでした。

本来ならもうすぐウルムチに着く頃なのに、現在地はまだまだカシュガルから目と鼻の先です。

 

日の昇った窓の外、それは奇妙な光景でした。乾燥した土壌と強い日差し、青い空はいつも通りのウイグルの景色なのですが、乾いた土の上には確かに水たまりが出来ていました。

 

 

列車はいつ動くのか、いつウルムチに着くのかもまだ分かりません。

外の空気も吸いたいしシャワーも浴びたい、清潔なトイレと水道を使いたい。数百人一緒に乗るこの車両から早く出たい。私はげんなりしてしまいましたがどうにもなりません。

 

 

 

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私は内心まいっていましたが、ここにイライラしたり車掌に文句を言う乗客は一人もいません。寝るかぼんやりするか、乗客同士で談笑するかで、みなこの状況に観念しているようです。ウルムチ以降の予定がおじゃんになってしまった人もたくさんいるだろうに、それにしては皆のんびりしているように見える。

 

日本人はやはり世界一せっかちで完璧主義…というよりもせっかちで完璧主義でも生きられるのが日本なのだと…、こういう時思います。

 

 

 

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結局列車は9/3の午後にようやく走り出し、9/4の早朝5時にウルムチに到着したのでした。

 

17時間で着くはずが36時間の列車旅となりました。

 

 

 

 一晩、二晩と時間が過ぎるごとに人々は席を移動し、また車両を越えて、

たまたま居合わせた人と交流します。

中には、周囲に配るためにビールをダース買いして列車に持ち込む人までいました。

もともと人と人との距離が物理的にも心理的にも近い中国、遅延で動かない列車内は乗客同士がすぐに仲良くなり、友達がさらに友達を呼び、和やかでアットホームな空気が流れていました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  • 同じ年頃の旅人たち

 

 

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周りには私達と同世代の男女が座っていました。

グリーンの服の子はウイグル族、黒いTシャツの子は漢民族

漢民族の女の子は中国を長期旅行中で、しかも旅先で出会ったこれまた同年代の男の子と一緒に旅してるんだそう。二人は恋人同士の様子です、青春ぽくていいですね~。

女の子のスマホで、ここでもまたシュウエイを聴きました。

 

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なんとこの美しい彼女も私達と同年代です。

にもかかわらず3人兄弟のお母さんです。

中国語はほとんど話せませんが、笑顔がとても可愛くて孫さんも私も彼女にぞっこんでした。

 

 

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息子さんはいつも大きな目を見開いてびっくりしたような顔をします。

まだ小さいのにどこかひょうきんさがあって、周りの大人にとても可愛がられていました。

空腹でぐずっていたのでお母さんが持たせたゆで卵を、一口かじるや目をカッと開けてきらめかせ、お母さんを見つめて親指をぐっ、と立てた時なんかすでにおっちゃんの風格がありました。

お母さんもですがこの子もとても可愛かったです。

 

彼女はノリノリでカメラに微笑んでくれますが、列車の揺れと暗さにぶれるぶれる。

シャッターチャンスを全て逃してしまい本当に悔しかったです。

彼女の美しさは写真では伝えきれません。

 

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暇すぎでて隣の車両に行った孫さんが、

『あっちの方が空いていて静かに休めますよ!』

と言うのでついて行って無人の寝台の下段でくつろいでいたら、上段にいた彼に話しかけられます。

 

医学生という彼はまだ19歳、やんちゃそのものでした。

孫さんが自己紹介するやいなや、ニヤニヤしながら私達の関係を質問してきたり、女性の車掌さんを口説いたりしていました。

夢がたくさん詰まった、明るく元気な、なんだかキラキラした青年でした。

 

孫さんは彼らと一緒にトランプをして遊んでいました。

 

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車掌を口説く彼。がんばれ!

 

 

 

  • 建築業者さん。

5月にタシュクルガンを襲った震災の、復興支援の帰りだそうです。

 

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2日目の夜に食堂車に行きましたがやはりカップラーメンしかありませんでした。

 

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缶のお粥。

いろんな穀物の入ったお粥は日本でも人気が出そう。

涼皮(リャンピー)と八宝粥は日本で受けそうな中華料理だと個人的に思っています。

 

 

 

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