ビルゲが可愛い可愛い、カザフ族ファミリーの宿。
アルタイに滞在しなかった分ここに4~5泊したかったのですが、
結局、二泊だけでここを去る事にします。
二泊といっても一泊目は到着が夜遅かったので、実質一日とちょっとです。
理由は宿主のチェクスでした。
彼は日中はほぼこの宿にはいませんが、会う度にビールだ白酒だ、と強引にお酒を勧めてくるのです。
フレンドリーでヘルプフルなのはいいのですが…長居できない…。
他に寄り道するアイデアも気力もなく、またまる一日かけてウルムチに戻ったのでした。
夜中、砂漠の真ん中でバスは停車。
ガソリンを入れるためか乗客は全員降ろされました。
8/28 朝のウルムチ。
到着した時間はまだ市バスも通っていない早朝。
歩いてたどり着いた場所は紅山公園の近辺、紅山というエリア。
ここにある麦田(マイティエン)国際青年旅舎を目指してやってきました。
麦田はウルムチの人気宿で、4年前にここに泊まりその雰囲気の良さからお気に入りになりました。
ここの裏は小学校となっており、登下校する子供たちの声や体育の準備運動のかけ声が、ドミトリーの部屋の窓から聞こえてきたものでした。
しかし事前に調べていたところ、ネット上では8月中は満室…。
ダメ元で直接訪ねてみましたが『ベッドはないよ。』。
同じく紅山にある、麦田から5分と歩かない宿にチェックインしました。
その名も
『雷鳥国際青年旅舎』。
雷鳥はライニョウと読みますが外国語(日本含む)サイトでは、
(北陸人にとってはサンダーバードと言えば特急列車です。)
その名と宿はもちろん全く関係ありませんよ。
旅していると、時にくすっと笑えるネーミングを目にします。
さて、なぜ私が何度もウルムチに戻るようなルートを組んだかというと
『犠牲祭(クルバン)』
を見る為でした。
イード・アル=アドハー(عيد الأضحى 、Eid ul-Adha)はイスラム教で定められた宗教的な祝日。イブラーヒーム(アブラハム)が進んで息子のイスマーイール(イシュマエル)をアッラーフへの犠牲として捧げた事[1]を世界的に記念する日。ムスリムのラマダーン明けのイード(祝祭)の1つである、イード・アル=フィトルと同様に、イード・アル=アドハーは短い説教をともなう祈祷(フトゥバ)から始まる。イード・アル=フィトルより長期間にわたるため、大イードなどとも呼ばれる。また、日本では犠牲祭と意訳される。
横文字だらけでややこしいですが、犠牲祭・クルバンはイードという祭日なのですね。
さらに、
イード・アル=アドハーはヒジュラ暦の12月10日から4日間にわたって行なわれる。この日は世界中のムスリムによるサウジアラビアのメッカへの毎年恒例の巡礼においてアラファト山を降りる日の翌日にあたり、すなわちハッジの最終日である。また、巡礼に参加していないムスリムも動物を1匹生贄として捧げ、この日を祝う。
2017年のクルバンは9月1~5日。
この間は親族を訪ね、迎える側は上等な肉を振る舞うことになっています。
犠牲祭を見学するには南新疆の方がいいのですが、
その後とにかくすぐモンゴルに抜けたかったため、ウルムチで犠牲祭を見る事としたのでした。
ちなみにサンダーバードにチェックインした日は犠牲祭の3日も前です。
だらだらとした日々になりそうな予感ですが…。
さて、私の新疆旅やいかに。