シルクロード絵描き旅

中央アジア・シルクロード。ひとりの絵描きの放浪記。

8/19 蘭州・甘粛省博物館

 

 

 

 

省都に行ったらその省の博物館に行くのが私の楽しみです。

中国の省都にはその省の歴史・文化・民族・考古学などをテーマにした博物館があります。それら全部私の好きな分野なので、ほぼ必ず博物館には訪れています。

 

蘭州で唯一観光したのは甘粛省博物館です。

嬉しい事に入館無料です。他の省都の博物館は必ずしもタダではないですよ。

 

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毎度ですが建物の大きさに圧倒されます。

 

 

 

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博物館によって展示のスタイルは様々ですが、ここは色々な分野が部屋に分かれて展示されているようですね。

全部面白そうですが、特にシルクロード文明展と甘粛仏教美術展が好みです。

 

 

 

 

最初に入った『甘粛陶彩展』。陶彩とは新石器時代の彩色土器の事です。

黄河文明の発祥である甘粛省、充実した展示と解説に見入ります。

 

日本では、発掘した遺跡は再び埋め戻してしまいますが、

広い中国は、ものよっては発掘したらそこに屋根を立てて遺跡ごと展示してしまいます。有名な兵馬俑も体育館のような大きな建物で囲って展示と発掘、保存を同時に行っています。

 

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埋葬方の展示も、墓土ごと持ってきてしまう。

 

 

 

 

 

 

 

見ごたえがあるので全部観る体力がもつかと心配しましたが、しかし。

しかし…

分野によって展示のクオリティに差が…ありました。

 

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古代物化石展はかなりざっくりしており拍子抜け。

 

私がその分野に明るくないというのもありますが、すぐ見終わっちゃいました。

ほら、展示がいきなり雑になっています。

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仏教美術の部屋は、最初にいきなり巨大モニュメントが登場。しかも…

 

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左が中国仏教の石窟寺院、右のがチベット仏教の白塔。

仏教を組み合わせちゃうところとかその造りの大ざっぱ感とか、

肝心の本物の展示物が端っこにほんの少しだけなのとか…。

 

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この唐代(仏教彫刻の最盛期)の仏頭も、採掘場所は書かれていないし

向かって反対側、仏さまの目線の先には

これまた巨大なチベット仏教マニ車のモニュメントがぐるぐる周っていました。

 

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さすがに学芸員のセンスを疑いました。

 

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仏教の仏さまのお顔に、チベットマニ車が重なるという奇妙な写真が撮れてしまいましたよ。

 

甘粛省って敦煌をはじめとして漢仏教の有名な石窟寺院が多いのと同時に、

チベット文化圏もあるんですよね。

この雑多な展示はそういう事を言いたいのでしょうけど、こんな大きなモニュメント必要ですかね?

と、心のなかで突っ込みながら展示を見るのも旅のあるあるネタだと思います。

 

 

ただ、最後に観たシルクロード文明展は再び充実しており、というよりも私の好きな分野なのですごく面白かったです。

 

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武威にある天悌山(だったかな?)石窟の仏像たちに、

 

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唐三彩(王墓に副葬された陶器)のコーナーは楽しかったです。

 

 

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この人の顔つきは漢人ではないですね。

 

 

 

 

 

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天悌山石窟の仏像たち。

 

この菩薩さまはお顔が微妙に左右非対称なところがなんとなく親近感を抱かせてくれます。

 

 

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菩薩さまって人間より腕が長いんですよね。

力みの感じられない、柔らかくしかし張りのある手がなんとも艶めかしくて美しいです。

 

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載せたい写真・エピソードは全体を通して山ほどあるのですが、

この翌日に天水は麦積山石窟に行ったので、石窟寺院の壁画・仏像の事はまた近々たっぷり書くつもりです。

 

 

 

旅の間は短文の記事ばかりにする予定でしたが、好きな事になるとまあまあ長くなりますね。

あと、今の私の体調が優れず観光のペースを落としているので、しばらくはブログを書く時間がとれるかと思います。

もしブログが途絶えたら、『ああ、体調が戻ってきたんだな。』と思ってください^^

 

 

 

 

 

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