シルクロード絵描き旅

中央アジア・シルクロード。ひとりの絵描きの放浪記。

9/11 カザフ族のゲルにホームステイ (3、アッサウタイ物語)

 

 

 

 

 

 

 

 

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アッサウタイは草原の真ん中の、名も知らぬ土地に住んでいた。

5歳のアッサウタイは1歳になる妹のコーサルと父、母と暮らしていた。

彼には上の兄姉が3人いるが、みな街の学校へ行ってしまっており一緒に住んでいない。

 

 

 

モンゴルでは子供は6歳から学校に上がる。遊牧生活をしている家庭では、子供はわずか6歳で親元を離れ学校の寄宿舎で生活するのだ。

 

アッサウタイも来年には学校に上がる。だから今年が家族と暮らす最後の時間だ。しかしまだ小さな彼はその事をよく理解していないだろう。

 

アッサウタイと同じ年頃の男の子はここにはいない。

辺りにはゲルが3つ、並んで建っている。だが妹のコーサルはもちろん、この地には3、4歳までの女の子しかいなかった。だから彼の遊び相手は彼自身だ。全身をばたつかせて、冷たい風吹く固い地面を駆けた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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彼のゲルの隣にはカイラット・カン、ミニー・カン夫婦が住んでいた。

彼ら夫婦にも5人の子供がいるがもうとっくに巣立っていて、今は遠くウランバートルや隣町ウラーンホス、サグサイなど方々に散っている。寂しい夫婦二人にとっては元気なアッサウタイは実の子供のように可愛いものだった。

年々力が付いてきているアッサウタイの相撲取りの相手は、カイラット・カンやミニー・カンと決まっていた。

 

 

 

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カイラット・カン、ミニー・カンのゲルには世界中から旅人が泊まりにやって来る。

どのようないきさつか知らないが、カザフ族が大勢定住をしているバヤン=ウルギーという街から、旅人がジープに乗せられやって来、2~3日だけ滞在して帰ってゆくのだ。

こんな何もない草原にここだけ、さながらひっそり国際交流が行われているなんて面白いじゃないか。

 

 

 

 

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今度の旅人は日本人だった。黒髪に黒い目、小さい女だった。…わたしの事である。

まるで子供のようなその体躯でガイドも付けず、たった一人でやって来たわたしは、ミニーカンの淹れたチャイをやや緊張ぎみにすすった。

アッサウタイは、わたしを薪ストーブ越しから伺った。

 

 

日本人の女はアッサウタイにしきりに目を向けていたが、彼女は自分やカイラット・カンの話す言葉を何一つわかっちゃいない風だった。

 

 

 お互いはお互いに興味を示しながらも、両者はしばらく黙って座っていた。

 

 

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ともあれ、カイラットからもらった棒付きキャンディを二本ともいっぺんに口に入れて、アッサウタイはご機嫌だった。

アッサウタイはたぬき寝入りごっこが好きだ。キャンディを口からはみ出しながら嘘の寝息をたてているアッサウタイの足を、わたしは試しにつついてみた。

 

するとアッサウタイはいたずら笑顔で跳ね起き、場所を変えて、またたぬき寝入りをする。わたしは足音を立てないようにそうっと近づいてまたつっついた。

 

アッサウタイが笑い声を立てる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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アッサウタイのお母さんの表情からは、遊牧生活をしながら子を産み育てる事の如何が表れているようだった。

 

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小さなアッサウタイにも牛追いができる。

夕方には、放牧していた牛を集めて繋ぐのがアッサウタイの毎日の仕事だった。

自分より大きい牛を器用に追い立てて牛繋ぎ場に戻してゆく様…。

あどけない子供の姿にある、されど逞しい一面と、遊牧民の底知れない強さを、わたしは乾いた風に震えながら感じていた。

 

 

 

 

 

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そうはいってもやっぱりまだ子供だ。

牛追いの仕事そっちのけで、有り余る力いっぱい遊び周りたくなる。

 

 

 

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アッサウタイにとって牛糞はおもちゃだった。

古い荷車のタイヤの凹凸に牛糞を塗りつけて遊んだ。わたしがげっ、と嫌な顔をすると牛糞の付いた紙をこちらにかざして追いかけて来た。

 

タイヤの牛糞が指に付くと、荷車に座る妹のコーサルは、大きな目と眉を困らせて『取って。』とわたしにせがんだ。

コーサルの悩ましい困り顔に観念したわたしは、コーサルの指に付いた牛糞を素手で払った。

 

 

 

 

 

 

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力あり余るアッサウタイは、何をするにも全力だ。

無駄なことにもエネルギーをつかってあそぶ。

力を抑える事など彼は知らないのだ。

 

 

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コーサルの甘えた困り顔に参ってしまうわたし。

彼女の『あれして。』『これして。』には逆らえなかった。

 

 

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…可愛い可愛いアッサウタイやコーサルと遊んでいる時、

私はまるで彼らを主人公にした物語の中にいるような心地でした。

 

今、その時の写真を見返して二人の事を思うと、涙が出てきてしまいます。

 

 

 

 

 

 

9/11 カザフ族のゲルにホームステイ(2、家主とお家)

 

 

 

 

 前回の記事の続きです。

まだの方はぜひこちらからお読みください♪ ↓

unhuman.hatenablog.com

 

 

 

 

 

 

 

 

ホームステイ先のご夫婦を紹介します。

 

 

 

 

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立派な馬とイヌワシを携えるカイラット・カン

 

カザフ族は鷹(実際にはイヌワシが多い)を遣って狩りをする民族です。

馬にまたがり右腕にイヌワシ、厚雲と北風に冷える草原に立つカイラットの姿は見た事がないくらい野性的で、同時にとても美しかったです。

彼のその厚く垂れた瞼の奥の瞳は、どっしりと構えた者の温かさがありました。

 

 

 

 

 

全ての家族に一人は鷹匠がいるものなのでしょうか…?

鷹匠は認定を受けないといけないもののような気もしますが、どうなのでしょう。言葉がわからず質問は出来ず仕舞い。

カイラットは毎日、イヌワシを連れ馬で出かけて行きました。狩りをする時期は冬と決まっているそうなので、運動させに行っていたのでしょう。

 

 

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糸紡ぎをしているのはミニー・カン

 

遊牧生活は山のように仕事があります。

朝起きてすぐ家畜を放牧、薪ストーブの掃除、乳製品作り-サリ・マイを詰める袋を洗ったりクルトを大鍋で煮るなど、…彼女はひっきりなしに働いていました。

私が目を覚ませばチャイを煮出し、毛布を畳み綺麗にベッドメイクし直す。家にに塵や土が入れば即座にホウキで履く。このゲルには新品のものも水も十分にはないけど、とても清潔感があるのは彼らが頻繁に掃除をするからです。

 

 

 

 

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糸紡ぎももちろん仕事。

 

 

 

 

ゲル内を鮮やかに彩る刺繍『アラフチ』は見事なものばかりです。

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天蓋・カーテン付きのベッドにも緻密なアラフチのタペストリー。クッションもアラフチ。

 

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こんなに大きなアラフチも特に作家作品というわけではありません。

カザフ族の女性は皆この刺繍で各々の家の壁を飾るのだそうです。

 

 

 

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端には刺繍した歳やサインが入っています。古いもので1980年の日付の入ったものがありましたが、変わらず美しく保たれていました。

 

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鞄も手づくりのアラフチです。左に見えるのは動物の足で作られた鞭!

 

 

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面白かったのは、ベッドの天蓋部分に記念バッジがたくさん付いていた事。

 

 

 

 

 

 

 

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ピンと張った刺繍布には、模様の下絵(ハンコでしょうか)が捺され、その上をなぞって刺繍が成されていきます。

 

 

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彼女の作業はとても早くて、太い刺繍針を布にただ垂直に突き刺しているだけに見えますが、あっという間に黒い面が刺繍で埋まっていきます。

 

 

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赤くて可愛らしい棚がキッチンスペースです。

 

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作り途中の乳製品たち。

 

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道具類はゲルの骨組みに引っ掛けてあります。

こうして見ると鍋よりバケツの方が数が多いような気がしますね。

 

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二人暮らしのお家にも、チャイカップはたくさんあるのですね。

 

 

 





9/11 カザフ族のゲルにホームステイ(1、チャイと食事)

 

 

 

9/11、『ウルギー』から『ウラーンホス』郊外の遊牧ゲルへと向かいます。(地図参照)

 

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午前10:30、宿のオーナー ナズカの旦那さん“トト”が送ってくださいます。

トトのジープは『TOYOTA』!

 

トトはオオカミの毛皮をいくつも車に載せてからジープのエンジンをかけました。

もしかしてこの毛皮が私の宿代の代わりなのでしょうか…まだ知らぬ遊牧生活への期待が高まります。

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知的でかっこいい女性 ナズカの旦那さん、トトはコミカルで陽気な人柄でした。

トトは僅かな英単語を知るのみで、彼と会話はあまりできませんでしたが、

 

ニコニコしながら

『カザフ族の旦那探しに来たの?』とか、

 

私の言った、カザフ族はムスリムなんだよね、に

『ムスリーム!テロリースト!(笑いながら)』

 

 

 

…ひ、冷や汗の出る言葉が…!!!

 

 

 

トト、しっかり!!!

と心の中でつい叫んでしまいました。

 

 

 

 

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小山と言おうか、なだらかな起伏をいくつも越えて、1時間弱ドライブしたでしょうか。

 

 

 

 

 

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放牧された家畜とゲルが3つ建つだけの原っぱに到着しました。

トトがそのうちの一つのゲルの、背の低い扉をくぐります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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わあ…!

 

灰色の空の下、彩度の低い草原の白いゲルに一歩入るとこれです。

とても華やかです。

赤色を基調としてとりどりに彩られたここは、本当に家の中なのかと疑ってしまう程です。

 

 

 

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家主の男性が、トトから毛皮を受け取りました。

段ボールはシャープ製品のものじゃないですか。

 

 

 

 

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左に腰掛けているのがトト。

 

 

ゲル内と同じ赤い服の女性が、チャイを煮出してくださいます。

 

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新鮮な牛乳を薪の火にかけ、暖まってから少しの塩と茶葉を加えます。

 

出来上がったチャイをそのままホーローのやかんに移し、茶こしで茶葉を受け止めながら、皆のカップに注いでくれました。

 

 

 

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カザフ紋様のクロスがかかった、年季の入ったちゃぶ台に女性がお茶のセットを用意してくれました。

これがお客をもてなす際の一式なようです。

 

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この夫婦が私の今回のホストです。

トトは私を彼らに紹介しつつ、世間話を始めました。

 

カザフ語なので何を話しているかさっぱり分かりませんでしたが、私は彼らの仕草を見よう見まねでチャイをすするのに精一杯でした。

 

 

チャイと一緒に出された食事のほとんどは奥さんの手作り乳製品でした。

バターやチーズを揚げパンに付けて食べたり、バターをチャイに入れて飲んだり、揚げパンをチャイに浸したり…チーズをかじったりと…、

何通りもの食べ方をする、彼らの手つきのこなれた様子に興味津々の私。

そしてすぐに真似して食べてみます。

 

 

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バター『サリ・マイ』、これは馴染みのある味。普通のバターと同じ。

 

サリ=Sary はカザフ語(及びキルギス語)で黄色の意味なのです。

キルギスにはサリが頭に付いた地名がたくさんあったなあ。

 

 

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白く水っぽい『カイマク』は脂肪の少ない、サワークリームのような味でした。

 

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チーズ『アク・イルムズィク』、塩気のない、素朴な味のチーズはにおいもクセもほとんどない。食べやすいです。

 

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石のように硬くて大きいチーズ『クルト』。

 

 

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しょっぱい乾燥チーズ『カズ・イルムズィク』。ビールや白ワインが欲しくなる味です。

 

 

 

 

 

 

 

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彼らが話し込んでいる横で奥さんがまた料理を始めました。

 

 

羊肉とジャガイモを炒め、短い麺のようなものを入れて煮ると…

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これがカザフ族の伝統料理ベシュバルマクです!

 

ベシュバルマクを食べるのはこれが二度目。

二年前、文化の似ているキルギスにて初めて食べた時は

味もコクもない麺料理で口に合わず、ほとんど食べられなかったのですが、

こちらは塩とお肉の旨味が効いていて美味しかったです。

 

ベシュバルマクをインターネットで検索すると、

タマネギを使ったもの、麺が太いもの、肉をもっと豪快に使ったもの…等色々な見た目の画像が出てきます。

今回のと同じものを数日後別のステイ先の家庭でも頂いたので、このベシュバルマクはあくまでカザフ族の日常家庭で食べられるバージョンでしょうか。

 

 

日常的と言っても食材の豊かでない遊牧の地でベシュバルマクが出たのはこの一度のみでした。

朝は例のチャイセットで済ませ、夜は昼の残りとチャイセット。間食もチャイセットです。彼らの栄養の大半は乳製品から採っているという事…!

 

 

 

 

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お隣のゲルの男性と娘さんも呼ばれて、みんなでベシュバルマクをつつきました。

 

 

 

 

 

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食事の後、トトは帰っちゃいました。

言葉の全く通じない、私とホスト家族との3日間が始まります。

 

 

 

 

 

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9/9 遊牧民のゲルにホームステイがしたいです!

 

 

 

こんにちは。

バヤン=ウルギーからのエピソードは、

カシュガルぶりのこの旅のハイライトとなっていますが、

膨大な写真とエピソードをどう纏めようかと…まだ苦心しております。

 

自分で言ってしまいますが今後の記事・写真は必見ですよ~!

 

 

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 これまでの道程と周辺地理

 

 

 

 

昨夜遅くにトラベラーズ・ゲストハウスに来た私。

その夜は既に遅かったので、チェックイン業務は翌朝に回し、空いているドミトリーのベッドに即座に連れていかれました。

 

 

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朝に撮った写真。 

そう、この宿はゲルが客室です!

 

 

 

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トラベラーズ・ゲストハウスは敷地内に5~6つのゲル(客室)があります。

バヤン=ウルギーの宿を事前に調べて一番安かったためここに決めましたが、結果的にとてもいい宿でした。

 

それはまた追々書くとして、今日やる事。

 

 

郊外のツアー情報を集めます。

 

 

 

どういう事かというと…

モンゴルの旅行事情として、乗馬やゲル泊、ゴビ砂漠へ…等観光するためにはウランバートルや西部バヤン=ウルギー等基点となる都市でツアーを組む必要があります。

物価や宿泊費は安いモンゴルですがこの観光費がバカ高いため、貧乏なバックパッカーは基本的にツアー以外の滞在費を節約したり、人を集めるか集団に入りツアー代を割ってそれをしのぐのです。ツアー代に含まれるのはガソリン、ガイド料等で一人だろうが4人だろうがその総額はさして変わらず、大人数であるほど料金も安くなります。

 

 

 

 

 

 

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バヤン=ウルギーのアクティビティは、中国との国境近くにあるアルタイ=タヴァン=ホグド国立公園へのトレッキングやハイキング、また年に一度のカザフ族の大祭典『イーグルフェスティバル』が売りとなっており、どちらも欧米人に大人気です。

 

『イーグルフェスティバル』は毎年開催日が違い、2017年は9月27日なので私はお目にかかれませんが、今回はウイグルの犠牲祭に合わせて日程を組んでおり、カザフ族の鷹匠の祭典ははじめから予定から外して来ています。

もう一方のアルタイ=タヴァン=ホグド国立公園のトレッキングはツアー内容によっては考えていますが、私はアウトドアより現地の人の生活が見たいのです、遊牧民族カザフ族を。

 

 

バヤンウルギー郊外のカザフ族ゲルにホームステイするツアーはあるでしょうか。

 

 

 

という事で今日は、街歩きしつつ数件ある旅行会社を訊ねてまわる日です。

 

 

 

 

 

…と、宿の門を出、100メートルほど歩いたところで誰かが後ろから走って追いかけてきました。

 

 

同室に泊まっていた男性でした。伸ばした細かいカーリーヘアを後ろで束ね、髭を生やした大男。黒髪に黒い肌、薄茶色の知的な目、彼の名は ハサン

フランスでデザイナーとして働くエジプト人。

 

『…君はツアーを探しているんだろう!?』

 

『僕もそうだ、僕のツアープランに同行する旅人を探しているんだ。

アルタイ=タヴァン=ホグド国立公園へハイキングに行くんだけど…。』

 

『私がしたいのはカザフ族の生活文化を見る事だから、あなたのプランと合うかは分からないけれど。あと、本格的なトレッキングは私には出来ないかな。』

 

『僕もトレッキングはしたくないから、高所までは登らない予定。せいぜいベースキャンプに泊まって、周辺をハイキングするくらいだよ。』 

 

 

 ハサンが道端で語り出した彼のプランは、3~4日かけてハイキングしたりカザフ族のゲルに泊まるものでした。空腹で彼のプレゼンが頭に入らなかった私は、今夜帰ってからゆっくり話し合うことを約束して、その場は彼と別れました。

 

ハサンはここに数日滞在し、他のゲストハウスや旅行社をまわって人に声かけ、同行者を募っているといいます。まだ一人もメンバーを集めていない模様です。

 

 

 

 

 

 

 

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さて、街やバザール、住宅地を一通り散歩して戻って来た私は

目を付けていた旅行会社へ向かいました。 

 

 

 

 

 

 

 

 

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ブルーウォルフトラベル (ブルーウルフトラベル)

Blue Wolf Travel

ここの存在は、日本にいる時から知っていました。

乏しいモンゴル西部の情報収集に検索をかけたら、思ったよりしっかりした(失礼!)デザインの英語サイトが出てきたのです。

サイトには観光情報はもちろん、ウルギーの地理、カザフ族、西モンゴルのイントロダクションも書かれていてとても重宝…。

 

日本語サイトまであります。こちらの方が便利です。

http://www.mongol-altai.com/

 

ブルーウォルフトラベルはオフィスの敷地内にゲストハウス(ゲルテント)、レストランも併設しており、モンゴル西部最大手の旅行会社のようです。

 

 

 

 

オフィスに入り、スタッフの女性にカザフ族の遊牧ゲルに泊まりたい旨を伝えると。

ウルギーから30キロ郊外の小村サグサイを勧められます。

ここは遊牧民ではないけど地元家族のゲルにホームステイ出来るよ、との事。

 

サグサイの村情報は事前に得ていました。小さな村ですが車をチャーターして訪問できるそう。

気になるお値段は…

 

サグサイ村ホームステイツアー

 ガイド料 一日あたり30ドル

 車レンタル一日あたり70ドル

ガソリン代     15ドル

---------------------------------------------

『ざっと一日あたり115ドルね。

 

 

うーん高い、けどやっぱりその位はするのかぁ。

何日のツアーにするかは自由で、一日当たりの金額なようです。

宿泊代は別途かかるかと思いますが、この金額を数人で割ればどんどん安くなるという事です。

 

しかし考えてみると、ホームステイを数人で行って、現地語ガイドも付いて、だと現地の人と1対1で関わる機会は少なくなりそうですよね。

そもそもこの旅程に同行する仲間はおろか旅人との交流もまだ出来ていません。

 

 

ブルーウォルフトラベルにお礼を言いまた来ることを告げ、一先ずここを後にしました。

ゲルへのホームステイは一人で行けたら一番いいな。

 

 

 

 

私は、宿に戻ってきてオーナーの住む家のドアをノックしました。

写真右に見えている赤い屋根がオーナー家族の住まいです。

 

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トラベラーズ・ゲストハウスもツアーをアレンジしてくれるのですが、

当時の私はそれを知らず、家族経営の単なる宿だと思っていたのです。

 

 

 

女性オーナーに、なんとはなしに相談しました。

『カザフ族の生活が見たいんだけど、どんなツアーに参加したらいいですか?』

 

さらにブルーウォルフトラベルで紹介されたサグサイツアーの概要を説明し、

『私はトレッキングとかアウトドアアクティビティには興味がないので、ゲルに泊まってただ生活する彼らを観れればいいんだけど、少しでも安いツアー会社をご存知なら…。』

 

 

 

 

するとオーナーの女性は不敵な笑みを浮かべながら、こう返しました。

 

『私がアテンドしたげるわよ。場所はウラーンホスの郊外の何もない草原、そこに暮らす遊牧民の家にステイできるわ。サグサイ村は既にツーリスティックよ。』

 

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『私の夫が車で連れて行って、二泊そこで過ごし、三日目の午後夫があなたを迎えに行く。夫が迎えに来るまであなたはたった一人で草原のゲルに泊まるの。』

 

『あなたにはガイドは必要ないと思う。家族の子供があなたとコミュニケーションを取れるわ。』

 

『二泊三日で食事も全て付いて147ドルで行けるわよ。一日50ドルかからないってわけ。』

 

一人っきりのツアーで一日50ドルくらいなら高くありません。

更に彼女は続けます。

 

 

『私の妹家族の家にステイしてもいいわよ。トルボという村の家(ゲルではない)に住んでいるわ。そこは二泊三日で35ドルでいいわよ。』

 

 

えっ、そんなに安くていいんですか!

 

彼女はまたも不敵な笑み(そう表現したくなる笑顔なんです)を浮かべて言いました、

 

『私はね、以前旅行代理店で10年間ガイドをして、7年前にはこのゲストハウスをオープンさせたわ。つまり17年旅行業に携わってるの。』

 

 

彼女の名前はナズカ(ナスカ)。

貫禄たっぷりな彼女のかっこいいその雰囲気はとても魅力的でした。

ツアーは願ってもない、遊牧家族のゲルへ、ただ “放り投げられる” だけの旅。

 

 

そうそう、こういう事がしたかったんです!

 

 

 

ナズカの提案したプランは申しぶんありませんでした。

それ以上に、少し話しただけなのに、彼女の醸し出す心強さというか格好良さにすっかり虜になってしまいました。

 

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 ウラーンホス郊外の遊牧家族のゲルへホームステイ2泊3日、

その後、小村トルボのナズカの妹家族の家に2泊3日。

 

決まりました

 

 

 

 

 

という訳でブルーウォルフトラベルはまたの機会に…。

そして朝話したエジプシャンのハサンはというと、街でツアー同行者を見付けてきたみたいです。

 

 

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ハサンは、同行する仲間を宿のゲルドミトリーに連れてきました。

名前は

『ガブリエッッラ。』

 

イタリアンアクセントの強いイタリア人男性。

どこの宿に泊まっているかと訊くと、なんと郊外の河原にテントを張って滞在しているんだそうです。

 

 

 

 

 

 

私は興味本位で買って持て余したザクロを、ガブリエラに向けました。

これ知ってる?

 

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ウイグルで飲んだザクロジュースですが、実の方は食べたことがなく、

ここウルギーで見つけたので買ってみたのです。

 

ガブリエラは知らないと言ったので勧めてみるも…。

 

 

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『酸っぱいし種はあるし、砂糖を入れてジュースにしないとだね!!』

と顔をしかめました。

 

 

 

 

 

ハサン・ガブリエラの二人は早速翌日9/10に、

私は一日遅れの9/11に、

それぞれここバヤン=ウルギーを発ったのでした。

 

 

 

 

トラベラーズ・ゲストハウスのオーナー ナズカ

旅人のエジプト人 ハサン、イタリアン ガブリエラ

 

この三人はまた記事に登場するのですが、それはまだ少し先の事。

 

 

 

 

9/8 バヤン=ウルギーへ移動

 

 

バヤン=ウルギーはホブドの更に西、カザフスタンとの国境近くにある西部最大の都市。

住まう人々の90パーセント以上はカザフ族。現代のカザフスタンよりもここバヤンウルギーのカザフ族の方が伝統的な生活文化を維持しているというのです。

 

 

モンゴルのバヤンウルギーに限らずロシアや中国などの多くの民族や自治区・小国が混在している国の方が世界には多いんじゃないでしょうか。

国の定めた国境は彼らの味方をしてくれなかったり、生まれながらにバイリンガルとなったり。島国日本に生活しているとなかなか想像出来ませんが、そういった事もまた誰かにとっての『ふつう』であり『日常』なのです。

 

 

 

 

ホブドからバヤン=ウルギーへは乗り合いバンが毎日16:00頃、出ています。

人数が集まり次第出発する、つまり席は早い者順なので午前中のうちに発着所へ行きドライバーに交渉しておきます。

 

出発時刻に合わせてバンに乗り込んでからが長く、発着所で人を集めた後も町中で一人ずつ乗客を迎えに回ります。

はなっからすぐ出発するつもりで乗車するとそのモタモタっぷりにうんざりしてくるので、大らかな心を持ちましょう。

バヤン=ウルギーまで6時間かかるのに出発時刻がなぜ夕方なのか…という謎が旅人をせっかちにするんです。

 

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遠くに見えるのがホブドの町。

せっかく出発したと思ったらまたすぐ降ろされてしまいました。

 

 

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ドライバーはここでいま一度荷物の積みなおしをします。

バンの定員を平気で4~5人オーバーするうえに大量の荷物を詰め込むものですから、少しの隙間も貴重とばかりに、座席の下にも車上にもテトリスの如く、荷物を詰めます。

 

車上の荷物括りだって大切なドライブスキル。バヤン=ウルギーへの道のりはもちろん未舗装、途中には高山(ツァンバガラブ山)の麓のでこぼこ道を走ります。一つの荷物も落ちぬよう、ロープ括りは丁寧にチェックも入念に、時間をかけます。

 

 

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私は後部座席の一番右端に、口を結んで小さくなって座っていました。

じっさい4人用の列に5人も座るので肩をすぼめ小さくなりますが、そういう意味の小ささでなく、日本人が乗っているとは気付かれぬよう、気配をなるべく消していました。

乗客はきっと私を好意的に迎えてくれるでしょうが、分からない言葉に何時間もニコニコ、交流する気力がこの時の私にはありませんでした。

 

 

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道は標高をどんどん上げていき、日が傾き、バス内の気温はどんどん下がります。

 

 

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遂に雪山まで見えました。恐らくあれがツァンバガラブ山でしょう。

乗客たちのテンションが一層上がりました。

窓際にいるおじいちゃんにスマホを渡し、山の写真を撮ってもらうおばちゃん。

おじいちゃんは後ろの私にもホラ、撮らないとと撮影を促します。

より綺麗に写真を撮るため窓を開けるおじいちゃん、すると冷えた風が車内に入ってきます。

私は更に身体を丸めて窓が閉まるのを待ちます。

 

 

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写真を撮るおじいちゃんの笑顔はとても可愛らしく、素敵でした。

こんなに人相の良いおじいちゃんはそういない位、顔に出来た皺もまた綺麗でした。

 

 

 

 

 

バンは悪路にガタガタと跳ね、寒さも相まって乗客を疲れさせます。

ドライバーは時々停車して車体のまわりを一周し、積み荷が全部あるか括りはしっかりしているかチェックをしていました。

 

 

 

*******

 

 

 

 

 

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ホラー写真でしょうか。

 

 

いいえ違います。

 

 

 

 

 

山道の途中で2人くらいが降りていったため(何もない寒空の中を、民族衣装を着た遊牧民に迎えられて降りて行かれました。彼らの生活は如何に…。)

ぎゅうぎゅう詰めだった席に余裕ができ、おいでよと全席に移動させてもらった私。

 

 

久々に伸ばせた脚に和らいだ腰痛。ふぅ、と安堵の溜息。

4列シートのバンの2列目は後ろ向きになっていて、2列目と3列目は対面です。乗客同士打ち解けて賑やかな対面席の真ん中に座った私は、あれよあれよと質問攻めに遭いました。

 

すっかり日が沈み、誰かがスマホを操作した時だけ辺りが見える、真っ暗な車内。

 

 

バヤン=ウルギー到着まで2時間を切ると、車内に漂う空気も疲れから浮き立ったものに変わります。

 

 

 

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撮影大会です。

 

…どうしても正面のおばちゃんが大きく写ってしまう…。

 

 

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おじいちゃんの笑顔が光りますね。

ピースしてくれた男の子はこの後カザフスタンのアスタナへと向かうそう。

 

 

バヤン=ウルギーからはカザフスタンへのバスが出ていて、首都アスタナへはたしか2日(!)かかるんだって。

西モンゴルからカザフスタンへ抜けるルート…とってもとっても魅力的、私もカザフに抜けてカザフを通って中国(帰国フライトの為)に戻りたい…。

と瞬時に妄想が働きましたがそのルートはロシアを経由するため不可能。ロシアビザの必要な外国人には勝手が悪いルートです…。

 

 

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バヤンウルギーに着いた頃には22時を回っていました。

 

 

 

 

事前に見当をつけていた『Traveler's Guest House』にチェックインしてすぐ、途中見えた適当なレストランで空腹を満たし、その夜はすぐ眠りに着きました。

 

 

 

 

 

 

モンゴル西部 ホブドの宿情報&食事情

 

 

こんにちは。今回は情報まとめです。

 

 

 

 

 

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★ホブドの宿(2017年9月)

 

①ROYAL HOTEL

私が宿泊した宿。フロントスタッフは1~2日交代で入れ替わるが皆親切。

清潔、タオルあり、フロント&併設のレストランのみWiFiが入る(私の泊まった三階の部屋まではWiFiが届かない)。シャワーのお湯は夜間のみ出る(とても温かい)。

一人一泊 40000tg(約1800円)~

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 ROYALHOTELは事前に見つけた中でも一番評判が良かったですがその通りで、とても居心地が良かったです。

ただ一つだけ、夜中の2時や3時に廊下から荒々しい話し声が聞こえてきたり、私の部屋のドアノブに手をかけガチャガチャとされました。3泊中3泊とも、さらに言うと中国に戻る際もう一度泊まった時も騒がしかったです。

…え、これのどこが居心地良いんですかって?

でもスタッフは皆親切だったんです。

心配な方は別な宿に泊まりましょう、他が静かは分かりませんが。

 

 

②Buyant HOTEL

古いのですが唯一ドミトリールームがあり、ドミだと格段に安いのです。

しかしWiFiは弱く繋がらないも同然、ドミはシャワーなし。

一泊するくらいならシャワーなしでも気にならないかもしれません。モンゴルは乾燥していて一日くらいシャワー浴びなくても大丈夫です。何より安いのは魅力ですねえ…。

ドミトリー一人一泊 15000tg(約700円)、個室40000tg(1800円)~。

 

 

③↓このホテルです。うるぐー ぞいーど…ああ読めません。

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おそらくホブドで一番新しいホテルです。事前に調べた時にはこのホテルは見つかりませんでした。ブルガンから乗せてもらったアルタンゴルがまず連れて来てくれたのはここでした。が、夜中に着いた初めてのモンゴルで見知らぬ宿に泊まる気にはならず、調べておいたROYAL HOTELに行ってもらいました。

しかし後になって知りましたがここは一人一泊40000tgとROYAL HOTELと同じ、新しいのでこっちの方が快適だったかもしれません。

 

 

④Minj HOTEL

これも事前に調べていたホテルの一つです。①、③と同じく一階がレストランで上階が客室になっています。見たところ綺麗でしたが一泊の料金が50000tg(約2500円)~だったので今回宿泊候補にはならず。

 

 

◎全てのホテルが市内中心の徒歩10分圏内の中に集まっています。

 

 

 

 

★ホブドで食べたもの。

 

 

 

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ホブドのザハの食堂メニューです。漢字が読めた中国からキリル文字のモンゴルへやって来ました。印刷して持ってきた、モンゴル語キリル文字の発音表と照らし合わせながら読みました。

 

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食堂の雰囲気も可愛いですね。

 

 

 

 

さて対応表を使ったものの結局読めず、英語の少し出来るお客さん教えてもらいに頼んだのは…、

 

 

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 可愛らしいワンプレートです!

スパイシーな中国からモンゴルに来て初めて食べたのがこれ。

優しい見た目にすっかり満足しました。3500tg(約170円)。

 

unhuman.hatenablog.com

 中国の食事はこちらを参照↑

 

 

 

 

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翌日昼にまた同じ食堂に来ちゃいました。

今日は羊肉煮込み『ゴリヤシ』。▲サンカクごはんの真ん中に乗っているのは梅肉でなくケチャップです。3000tg(約150円)。

 

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ミルクティー『スーティツァイ』。

 

 

 

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次の朝はザハ内の別な食堂にて。ベシュパルマクのような短い麺とジャガイモ、肉の炒め物です。一緒に頼んだ花梨のような味のジュースが美味しかった。

 

 

 

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しかしホブドに居た3日間のうちちゃんとした料理はこれだけで、

夜はずっと…

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ビール(とカップ麺)!

 

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このホワイトビールとても美味しかったです。

 

 

 

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次の夜もまたビール。

 

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ホブド最終日のお昼ご飯は散歩後(前記事参照)にも関わらずジュースだけ。

 

あと前に写真を載せたホーショールとネスカフェのコーヒー二杯くらい。

3日の間これしか…って、食べなさすぎです。

 

 

 

なんでしょう…いや、ホテルにちゃんとレストランが併設されていて、ロシア料理とかもあるんですけどね…。

最初に食べたスコッチエッグみたいな料理は目新しさもあっておいしい!と感じましたが、それ以降は…うーん

 

前に書いた胃弱もあってか食欲が湧かず、レストランのメニューを見ても頼む事なく店を出てしまう事数度…。

450mlの瓶ビールが1500tg(70円)と安く美味しくてこの頃はビールで満足しちゃっていました。

 

 

 

スーパーやザハにはアイスやお菓子、オイルサーディンや韓国麺、パスタ、ソーセージなど色々売られていたので、道具さえあれば自炊も楽しめたはずです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

9/8 原っぱでピクニックの妄想

 

 

 

 

 

 

 

 

ホブドからバヤン₌ウルギーに移動する日、乗り合いバンの出発まで数時間あったのでホブドの郊外にを散歩することにしました。

 

 

 

 

 

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 来た道を振り返ってみると

 

 

ホテルのある市街中心部からたったの15分歩くと…、今来た道は突き当りになり、住宅もまばらになります。

 

 

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町の外側にはゲルが固まって建っており、周囲を山々が囲む原っぱがどーんと開けています。

 

 

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『どこまで行くの?』

 

『あっちの山の方向に、行けるだけ行ってみるよ。』…となんともアバウトな答えになるのが清々しいです。

 

 

 

 

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彼らの歩く先には山しか見えません。

 

 

 

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出ました、粉々のウオッカの瓶です。

中央アジアと一緒で、見晴らしのいい場所にはたくさん落ちています。

 

 

 

 

 

 

 

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町の外はすぐ見渡す限り美しい風景でした。

この辺りは近郊に流れる川のお陰で湿地となっており、気持ちのいい緑で覆われています。さらに地面はぼこぼこ、こぶのような盛り上がりがあってこぶからこぶを跳ぶように渡り歩きました。

何キロ先までこの原っぱが続いているかは分からないけど、遠くの地平は固そうな土色でした。

ここは放牧地でもあり、動物たちが穏やかに草を食んでいます。

 

 

 

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小さなたんぽぽのような黄色い花が原っぱを彩っています。

 

 

 

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沢の水は冷たい。遠く豆粒ほどの大きさの男の子が水をすくって飲むのが見えました。

 

 

 

 

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水辺で動物たちが憩う姿を眺めながら、

ホブドの町中の小さくカラフルな建物やゲル、昨日出会った肉屋のおばちゃん、様々な映像が浮かびました。

原っぱの澄んだ空気、冷たい風に温かい日差し、昨日見た人々の生活風景が交じり合い、童話のような世界観となって頭のなかで膨らんでいきました。

 

 

 

小さい頃から私は絵本が大好きでした。

特に自然で暮らす動物キャラクターの物語が好きです。

水辺を歩きながら、絵本『がまくんとかえるくん』シリーズのとある話が

ふっと出てきました。

 

がまくんとかえるくん。

アーノルドローベル原作、二匹の親友カエル“がまくん”と“かえるくん”の、くすっと笑えるほのぼのした日常の物語です。

1970年の出版から世界中で訳されており、『おてがみ』は私の小学校の教科書にも使われていました。

 

作者の生まれ育った環境は、きっと草原や森林を身近に感じられたのではないでしょうか。太陽や雨風、土や樹や草、住まう生き物と遊び戯れる…、物語はそんな日々から生まれたのではないでしょうか。

自分の記憶とも重ねながら、『原っぱ』『森』『川』に交じって遊べる事の豊かさを思います。私も幼少期は田舎の割と自然が近い環境に住んでいましたが、それでも絵本にはもっと魅力的な美しい世界観- 切り株の家や、人間の主人公が動物と話せたりするなど…があって、いつも憧れていました。

 

 

散歩しながら、池の真ん中の小島でがまくんとかえるくんが手づくりサンドイッチを食べるシーンが思い出され、途端にピクニックがしたくなりました。

こんな所で食べるサンドイッチは格別に違いありません!

 

 

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パンを買い、ジャム、缶詰めのパテ、ハム、フレッシュなバターやチーズ(遊牧の国モンゴル名産!)、トマト等少しの野菜を持って、ポットにチャイかコーヒーを詰めて、

この原っぱの上でそれをぜーんぶ広げてですね、好きな具を挟んで食べる…なんて楽しそうじゃないですか。

 

妄想中、チャイを押しのけビールが登場してしまい、一瞬にして主役のサンドイッチまで霞んでしまいましたが、今私は絵本の世界にいるんだからとビールは外へ追いやりました。呑むのはピクニックの次にしましょう。

 

 

 

移動した先のバヤン=ウルギーで趣味の合う旅人を見つけて、

ぜひともこのピクニックを実現させたいです。

(ここホブドではバックパッカーとは出会いませんでした。)

 

 

 

 

 

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ただし原っぱの現実はこれです。これがあちこちに落ちていますのでレジャーシートは必須ですよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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時間となったので再び町に戻って来ました。

 

 

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広大なゴビ砂漠アルタイ山脈の『タヴァン=ボグド国立公園』でのトレッキングツアーの組めるモンゴルですが、装備万全で数日かけて行くようなアウトドアレジャーばかり。

インドアな私にはどうやら郊外への散歩とピクニックで充分満足しそうです。

 

 

 

 

 

 

 

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