11/3 ウイグルのイベントをお手伝いします。-『踊るシルクロード~ウイグルの音楽と衣食住』

 

お久しぶりです。

 

最近までの私は舞踏の方に力を入れていて、

先日9月23日㈰には、初のソロ公演を開催させていただきました。

(目黒涼子 即興舞踏公演)

公演の疲れはまだ残っていますが、

ここで知人がやるウイグルのイベントの告知をさせてください。

 

 

 

 

『踊るシルクロードウイグルの音楽と衣食住』

2018年11月3日(土・祝) @奈良市、 GuestHouse OKU(ゲストハウス奥)

 

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踊るシルクロード~ウイグルの音楽と衣食住

(イベントページの告知文はこの記事の一番下にございます。)

 

 

主催は鷲尾惟子さん、ピアニストでありウイグルの音楽の専門家さんです

 

 

 

鷲尾さんとは2月、私の開いたウイグル写真展で鷲尾さんに来ていただいた事がきっかけで知り合い、今ではたいへん仲良くして頂いております。

 

 

 

鷲尾惟子さんの語るウイグルは、

いわゆる映画シルクロードファンともバックパッカーとも視点が違い、

またウェブ検索ではまったく出てこない現地の活き活きとした様子を

まるで近所の友人を紹介するような口調で、話してくださいます。

 

 

 

鷲尾さんにとっての『ウイグルの現地の様子』は、正直言って私を含む旅人のそれとは

もうそれはそれはけた違いで、あっけにとられる事間違いなしです!

 

 

最近ではウイグル関連の暗いニュースが日本のテレビでも特集されていますが、

ニュースで取り上げられる『ウイグル』は匿名的で、制限されていて、『かわいそうな人達』という印象しか、私達には与えられません。

 

 

でも、私達が誰かや何かに想いを馳せる時、本当に知りたいのは、そのひとりひとりの人間性・肉声なのではないのでしょうか。

何を食べ、どんな思想のもと、何色を好み、どんな生活をしているのでしょうか。

言うまでもないことですが、『かわいそうな人達』と一方的に印象付けられているのはウイグルに限った事ではありません。

 

 

カシュガルを歩けばすぐ、鷲尾さんが来ている事が町中に知れ渡って携帯が鳴りっぱなし...という、

そんな鷲尾さんの愛ある目線から、あなたのウイグルを感じにいらしてください。

 

 

・・・

 

鷲尾さんは奈良のご自宅で『シルクロードサロン・メルハバ』というウイグル文化の紹介を目的としたスペースを運営しておられます。

https://www.instagram.com/p/BhsuCv8hFeQ/

 

すぐ近くに住んでいながら写真展をするまで存じ上げなかった…💦

 

そんな鷲尾さんと私を繋げてくれたのが大野香織さんという方です。

大野さんがインスタグラムにアップしていたウイグルの写真がきっかけで、私はウイグルの旅に出たのですが、

実は私の写真展を鷲尾さんに紹介してくださったのが大野さんです。

当日はその、私の大好きな大野香織さんの写真も会場に展示します。(私は写真展示でお手伝いさせてもらいます♥)

 

・・・

 

前置きが長くなりましたが、イベント会場はゲストハウスなので、遠方からのお客様は、イベント終了後も遅くまで余韻に浸れます。

 

当日は私はウイグルの民族衣装を着てお手伝いさせてもらいます。

今からとても楽しみにしています♪

 

 

 

 

 

------------以下イベント告知文----------------

 

 

 

踊るシルクロード~ウイグルの音楽と衣食住

(↑イベントページURL)

 

とき:2018年11月3日(土・祝) 17:30~(17:00開場/21:00終了予定)
ところ:Guest House OKU
参加費:3,000円(食事付き。定員20名様)
宿泊費:3,000円(定員8名様)


予約方法:Facebookのイベントページ、もしくはGUEST HOUSE OKUページよりご予約ください。予約の際は必ずメッセージを添えてください。メッセージがない場合、ご予約が無効となる場合もございます。

★今回は、大阪のウイグル料理専門店「ムカーム」からお料理のケータリングがあります
ムカームHP http://muqam.pepper.jp/

中国新疆ウイグル自治区に居住するウイグル人はトルコ系民族で、歌と踊りをこよなく愛する民族です。彼らの民謡は「オアシスによってこんなに違うんだ」と驚くほど多様で、隣接する地域の文化と融合しながら独自の音楽スタイルを持っています。

今回は、ウイグルの民謡を動画や実演でご紹介すると共に、民族布「アトラス」や民族帽のドッパなど民芸品を展示するほか、民族雑貨の物販もいたします。
また、大野香織さんの現地のいきいきとした写真展示や、ウイグル料理店「ムカーム」からのケータリングもあり、ウイグルの文化を、見る、聴く、触れる、匂う、味わうと5感で味わって頂けるよう、ご用意させて頂きます。

 昨今ではネガティブな情報ばかりが流れてくる当地ですが、そうした状況だからこそ、大地にしっかと足を踏みしめて生活しているウイグル人とその文化を、この機会に是非知って頂きたいと思い、企画させて頂きました。

 素敵な古民家長屋のゲストハウスが、この日はまるで現地の民家さながらの雰囲気になります。古都奈良で、どうかエキゾティックな異空間を一緒に味わいましょう!


鷲尾惟子(わしおゆいこ) プロフィール

奈良生まれの奈良育ち。ウイグル音楽研究者。クラシックのピアニストとして活動する傍ら、ウイグルの音楽に魅せられ、1996年ウイグル初訪問。以降、20年以上にわたり、ウイグル人との交流のかけはしとなり、現地や日本国内でウイグル音楽を紹介。イベントや演奏・講演ほか、寄付活動を行う。
 独学でウイグル語を習得し、2005年に社会人で奈良女子大学大学院へ入り、学術的にもウイグル音楽の研究を行い、学術博士を取得。
 高畑町にある自宅の一部をウイグルの民家風にリフォームした「Silkroad Salon メルハバ」を拠点に、観光客やシルクロード・ファンへウイグルの文化を紹介、配信している。

 

 

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夢から覚めないで。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2017年9月13日

 

最後にもう一度とお願いしたドンブラでまたも泣きました。

 

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unhuman.hatenablog.

9/11 カザフ族のゲルにホームステイ(2、家主とお家) - シルクロード絵描き旅

9/11 カザフ族のゲルにホームステイ (3、アッサウタイ物語) - シルクロード絵描き旅

9/12 カザフ族のゲルにホームステイ(4、バターを作るミニー・カン。) - シルクロード絵描き旅

9/12 カザフ族のゲルにホームステイ(5、カイラット・カンと遊牧生活) - シルクロード絵描き旅

 

 

 

 

カイラット・カンとミニー・カン、アッサウタイ、コーサル…。

 

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ウラーンホスを後にしました。

 

 

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ホームステイの3日間は、自分の心をろ過してくれていたみたいでした。

泣きたけりゃ泣きゃあいい、四肢など荒野に投げ出せ、今感じている事を一切せき止めずに表すんだ、それを無条件に許してくれたあの環境、人達、お客という私の立場。嗚呼。

 

 

 

余韻でパンクしそうな頭を抱え、ぐるぐると感慨に耽りながら、ナズカの夫トトの送迎によってバヤンウルギーへと帰ったのでした。

 

 

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ただいま、Traveler's GuestHouse。ナズカ、オーガナイズありがとう、トトもね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夢見心地は引きずったまま、私はお昼ご飯を食べに街一番のレストラン『パムッカレ』へ。

グルメに飢えていたもう一人のワタシ、こんにちは。

トルコ風ハンバーグのキョフテを頂きました。

 

 

 

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ゲストハウスに戻ると、同室にてドリーに出会います。オランダ人、70歳代のおばあちゃんパッカー。凄まじくパワフルな彼女はヴィーガンでありながらもここモンゴルが大好きで、何度も訪れているそうです。

一週間田舎のお家にホームステイしてきてね、初日に食べ慣れない肉を食べて二日間寝込んだのよ、復活してからはヴィーガンを貫いたわ。と久方ぶりのシャワーを浴びたドリーは語ってくれました。

 

 

一週間ホームステイがずしんと響きました。私は遊牧生活で彼女は民家という違いはあれど、3日間で私は…。

あ、今まで感じていなかったけれど疲れていたんだなとやっと気づいたのです。

 

 

 

 

 

 

夕方にはアルタイ=タヴァン=ホグド国立公園へ行ったハサンとガブリエラも帰ってきました。

目覚めるとテントの外が白い雪原になっていて、危険なのでトレッキングは3日目で切り上げてきたのだそうです。

夕食は4人で、とゲストハウス近くのレストランへ行きました。

 

 

 

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ドリー

 

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 ハサン

 

 

 

 

 

 

 

そこで事件は起こりました。

 

 

 

 

 

待てども待てども料理は来ない。一時間、二時間と過ぎてゆく…。

私達は旅人よ、待つくらいへっちゃらと雑談に興じます。

 

 

 

 

私とドリーは昼食を食べた後でしたが二人は雪山から戻ったばかり、まだ食事していません。

『私なんかインドでさーぁ…!!』…とドリーは旅の武勇伝を語り興奮していますが、私にはハサンとガブリエラの日焼けした額と憔悴した面持ちと元気ない相槌に気が気じゃありません。

 

 

 

『降り立った地は真っ暗、夜中。ホテルどころか灯りすらなかったのよ!!』

 

 

 

 

この二人の深刻な空気をドリーは感じていないの?それとも私が敏感すぎるだけなの…、ねえ本当に?ねえ??????

 

 

 

 

 

『料理、遅いね…。』と私(26)はハサン(31)とガブリエラ(25)の顔を見るも、

 

『Don't worry, Be happy !』とドリー(70)は一人別次元。

 

 

 

 

 

 

『闇の遠く彼方に窓明かりを見たの!しめたと思ったわ。

でもね、辿り着いてみたらそこは酒場で、居たのは全員若い男たちだったのよ。』

 

 

 

 

 …

 

 

 

 

 3時間待ってやっと出てきた料理に目を点にする二人。

 

 

可哀想な可哀想なハサンとガブリエラ。

 

 

二人の音のない声が空気を伝わって届き、いたたまれなさは最高潮に。

 

 

 

 

 

 

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料理、小っちゃ!!!

 

 

雪山から帰還したばかりの大男二人は凍り付いていました。

『ミネストローネさえあれば私はシアワセっ♥』るんるんでスープを啜るおばあちゃん、ドリーの言葉は二人との温度差がありすぎて、私はまるで漫才かなにかを見ているようでした…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その夜、具合が悪くなったのは私でした。

 

 

旅先での体調不良って、症状がいちいち派手で重いんですよね。私はこみ上げる不快感で一睡も出来ず4度吐きました。

 

 

夕食を共にした三人は熟睡しています。

 

もう、じっとしていると喉元がむずむずしてきて気が狂いそうになり、それを散らすため寝返りを打つ。5秒に一度寝返りを打ちながら、マグマのように膨らんでいく吐き気をこらえる…。

私は呻きたい衝動を必死に抑えて、どうにかやり過ごそうとしました。本当は誰でもいいから一言打ち明けたい。具合悪いって誰かに知ってもらうことでどれ程気が休まるだろう。

愛する誰かだとか、楽しい事を考えると狂気の間にもほんの一ミリ隙間ができ、その露をすすり必死でやり過ごしました。

 

 

我慢が限界に達した時、私は不快感を吐き出す為、外のトイレへと向かうのでした。

9月の夜半ゲルの外は吐く息うすら白く、空気は澄み、星の瞬きはその輪郭がくっきり見えました。

…と書けばロマンチックですが、実際は寒空に身悶えながら寝室のゲルとトイレとを往復していただけです。H&Mのペラッペラのズボン一枚で。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ぶどうジュースが飲みたいぃ…。あの紙パックの一リットルのやつをお願い。』

 

翌朝ガブリエラがぶどうジュースと思い込み買ってきてくれた…ぶどうっぽいそれはザクロジュースでした。

 

 

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これ知ってる?

  

ウイグルで飲んだザクロジュースですが、実の方は食べたことがなく、

ここウルギーで見つけたので買ってみたのです。

ガブリエラは知らないと言ったので勧めてみるも…。

 

 過去記事より

 

 

 

 

 

出会い頭に食べてあんたがジュースにでもせなアカンねって口すぼめて言ったそれやで。

 

 

 

心で突っ込んだものの、今では私の好物となったザクロジュース。

1,8リットルのザクロジュースがそれから数日間、私の点滴となるのでした。

 

 

 

 

 

ホームステイの神秘的な日々と、このコメディのような地獄、

どちらも平等に現実なのでした。

 

 

 

 

 

ryoko.

 

 

 

 

 

 

キルギス映画『馬を放つ』を観て

 

 

 

 

久しぶりにブログを書きました…!

 

馬を放つ』という、キルギス人監督によるキルギスの映画を観てきました。

 

 

 

 

 

 

 映画は普段あんまり観ませんが、

わぁキルギスだ~!と食いついた私は、自分のした旅の追体験のためにワクワクしながら京都シネマへ。

映画に映し出されるキルギスの大地山脈、チャイやナン、伝統パッチワークのカーペット、ソ連カー、ムスリムキルギス語の語感、…序盤はそれらを焼き付けるように凝視していました。

 

 

私はいつの間に物語に入り込んでいたのでしょう。

 

 

 

 

 

www.bitters.co.jp

 

キルギスのある村。村人たちから"ケンタウロス"と呼ばれている物静かで穏やかな男は、妻と息子の3人でつつましく暮らしていた。しかし、そんな彼には誰にも明かせない秘密があった――。 
彼はある理由から、キルギスに古くから伝わる伝説を信じ、夜な夜な馬を盗んでは野に放っていたのだった。次第に馬泥棒の存在が村で問題になり、犯人を捕まえる為に罠が仕掛けられるが…

-公式サイトより

 

 

 

 

 

 

***

 

キルギスは広大な自然が魅力の国。元遊牧民族だった人々は定住したとはいえ、日本社会とくらべれば今なお大自然のもと小さなコミュニティの中で素朴な暮らしをしています。

 

 

私のした旅の体験を少し。

キルギスやモンゴル、東チベットなどでは、四方が大自然。草原や砂漠、鮮やかな山脈が常に広がる世界。

旅が進むにつれ私の五感はだんだんと鋭敏になっていくのを感じた。

身を守るために風や雲の動きを“読み”、家畜や動物とは呼吸の合わせ方を覚えた。

遠く豆粒ほどにしか見えない山小屋に徒歩どれくらいで着けるか、なんて感覚もわかるようになった。

そう。野性を思い出す、という言葉がぴったりだと思う。

 

 

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***

 

 

 

 

旅したおかげで、映画の本編で絶えず聞こえていた虫の音、夜の闇、乾いた風の質感がとてもリアルに感じられました。

草原や揺れる夏草、奥にそびえる山脈の美しいこと。駆ける馬の躍動感。CGも派手な演出はなく、ただキルギスの自然が物語をひき立てます。

 

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自然がそうなら、人間も。

主人公の家族関係や男女関係、親戚が身近に住んでいる事、また、罪人の処置を村人の会合・多数決で決めるところや、主人公夫婦が言葉を話さない息子を、民族衣装を着たシャーマンに観てもらうシーンなど…、現代の話でありながら非常にのどかな風景が描かれています。映画全体が美しい寓話のような世界観に包まれていて、物語をタイムレスに見せている。それこそがキルギスが舞台であることの良さなのだなぁと思いました。

 

 

 

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写真は全て公式サイトより

 

 

 

 

アクタン・アリム・クバト監督がこの映画に込めたのは、資本主義化によってキルギス伝統の精神や文化が薄れてゆく事への危惧。

環境の違いすぎる日本人からするとちょっと綺麗事?という感想もweb上にちらほらありました。

(伝統って常に変わり続けているものだから、どこまでが伝統かという問いはこの記事には書かないし、書きたくない。)

それでもこれは今直面しているキルギスだからこそ描けるメッセージなのであります。

 

 

 

 

私個人の解釈は、人と自然のパワーバランスの変容と、異端者は哀れであるという人々の目。どこも同じというか、キルギスという大きくはない国から発さられるやるせない普遍性。

どの国の暮らしが良くて悪いというような事ではない。それでも『いつから人は神に代わり、自然を支配するようになったんだ(うろ覚え)』と主人公ケンタウロスが絞り出すように叫ぶシーン。使い古されたはずの言葉が、こんなにも自然に心を打つとはなあ。

 

 

 

 

 

主人公ケンタウロスの郷愁も、変化する社会へ抵抗する様も、時代の波に乗れない不器用さも、

文章にすると『はいはいよくある話ね』と興ざめしそうですが、キルギスの圧倒的な自然と寓話的世界観が、入り込める懐を作ってくれています。

 

 

 

 

どうでもいい事と分かっていても色々抱え込み、一人モヤモヤしがちな私。それを洗い流してくれるようなシンプルなストーリーと主題。

誰もが抱いた事のある厭世的な感情にも、ケンタウロスは寄り添ってくれるでしょう。

 

 

 

 

ラストが切なかったです。私は映画に寄り掛かって涙していました。

 

いつの間にか私は自分がキルギスにいるような気になっていて、映画が終わり外に出た時、そこが京都市の繁華街である事にハッとし、日本の市街のにおいを吸い込んだのでした。

 

 

 

 

 

写真展が終わりました。

 

 

 

 

遅くなりましたが、写真展『güzel 新疆ウイグル自治区の街と人々』は盛況のうちに終了しました。

 

 

 

 

ご来場いただいた方々、ご協力くださった多くの皆様、展示にご興味を持ってくださった方々、本当にありがとうございました。

これからもウイグル自治区で出会ったあの人あの表情をわすれずに過ごしてゆけたらなと思います!

 

 

 

展覧会風景を少し、アップします。

 

 

三面の壁にはそれぞれ『私の感じたgüzel(美しい)』、『カシュガルのサマ・ウスーリ(ダンス)』、『変わりゆくウイグルの今』。

またテーブルには2015年の中国三か月周遊で使った地図、旅の手記、チケット、車窓の景色など。

 

 

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ウルムチ、2017年

 

 

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カラコルムハイウェイ。タシュクルガン近郊、2015年

 

 

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2/10、11には、会場に付いているキッチンにてウイグル料理を販売していただきました。

Imaginary Cafe~想像的民族料理店~の田中庸平さんによるラグメンやポロ、カワプ。

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動物バザール脇のラグメン食堂。カシュガル、2015年

 

 

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なんと、中国語学者さんとウイグル音楽学者さんが会場ではち合わせ。

とても濃い空間が出来上がりました。

 

 

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カシュガル、2015年

 

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キャプションの一例。

 

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動物バザール。カシュガル、2015年

 

 

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旅の手記。

『私は地上の光と引き換えに 夜空の星を全部 見たかった。』

 

 

 

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サマ・ウスーリ後の笑顔。彼の踊り姿はとても美しかった…。

カシュガル、2017年

 

 

 

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搬出風景。

ありがたいことに多くの方々にご協力頂けました。

 

 

 

 

 

 

 

展覧会の様子はFacebookイベントページ

目黒涼子 写真展『güzel 新疆ウイグル自治区の街と人々』

でもご覧いただけます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さらに2/11には、私の通う田中誠司舞踏スタジオの稽古仲間と、会場にて写真たちに囲まれながら踊りました。

 

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撮影:松山友也

 

新疆ウイグル自治区と舞踏とはほぼ同時期に出会い、

今やともに私にとって大切な存在です。

 

ふたつを繋げようとしたりその関係性について考えた事はありませんが、

写真展会場で踊る、というのは得難い経験だったと思います。

今のところその凄みをあまり実感できていないのですが、それが逆に生々しいです。

 

 

 

 

 

 

 

 

ウイグルで出会ってきた人達、現地での素晴らしい体験。

それだけでなく、その後の私の人生をも彩ってくれるウイグルに、

心からラフメット(ありがとう)!

 

 

 

 

 

ryoko.

 

 

 

 

 

 

写真展『güzel 新疆ウイグル自治区の街と人々』

 

 

 

写真展開催のお知らせです。

 

 

2013年から3度通った新疆ウイグル自治区の今を、奈良から発信することにしました。

 

 

そもそも大学時代に図書館で見つけた写真‐ポプラ並木道に藁を積み走るロバ車‐が旅のきっかけでした。そのとおり、きらめくような日常風景、今と昔を繋ぐ文化の豊かさを現地に見たのです。

 

と同時に、2015、2017年と再訪するたびウイグル自治区の変貌の早さに驚かされました。素朴だったシルクロードの古都カシュガルは今観光地として一新されつつあります。

 

土壁の住宅地、屋台の煙、おっちゃんの民族帽と長いあごひげ、モスクに集う人々、子供たちの丸い瞳…。

 

彼等の愛らしい日々、シルクロードの情緒、たくさんの『güzel(美しい)』に、ぜひ会いに来てください。

そして2月の3連休、これを機会にぜひ古都奈良へいらしてください✨

 

 

 

 

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写真展güzel 新疆ウイグル自治区の街と人々

 

 

期間: 2018年2月9日(金)~2月12日(月) 11:00~21:00

 

会場: ホ・スセリ 

奈良県奈良市東向北町6 さくらバーガー2F

( 近鉄奈良駅1番出口 北を約50m )

 

ホ・スセリHP: http://hosuseri.net/

 

***

 

『güzel』=ギュゼル、ウイグル語で美しいの意。

 

中国北西部に位置する中国最大の省・自治区。面積は日本の4.5倍で人口は2200万人、うち漢民族以外の少数民族は6割といわれている。少数民族の多くはトルコ系であり、彼らの文化は近隣の中央アジアに属する。古代より中国、モンゴル、トルコ等様々な文化が混ざり合い、それは今なお彼らの日常に見ることができる。近年は独立問題が取り沙汰され中国政府はウイグル自治区全土において取り締まりを強化している。

 

  • 目黒 涼子

新潟生まれ。奈良大学文学部文化財学科にて考古学・仏教美術を学ぶ。2013年に新疆ウイグル自治区敦煌を訪れシルクロードに興味を抱き、2015年に中央アジア・中国・東南アジアを約6か月かけて旅する。2017年夏、ウイグル自治区・モンゴル西部を旅する。大学在学中から絵を描き、舞踏を田中誠司より学び、さまざまな手法を用いて表現活動をおこなう。

 

 

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写真は2015、2017年に撮影したものを展示します。また、写真をより楽しんでいただくためにキャプション(説明)もたくさん付けるつもりでいます♪

4日間と短い展示期間ですが、私は全日在廊してみなさまをお待ちするつもりでいます~!(在廊時間は追ってお知らせしますね)

 

 

最後になりましたが、今年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

 

 

 

 

9/12 カザフ族のゲルにホームステイ(5、カイラット・カンと遊牧生活)

 

 

 

 

 

ホームステイのこれまでの記事↓

 

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イヌワシで狩りをする文化を持つカザフ族。

 

定住化の進んだ今日も伝統は受け継がれており、鷹匠の祭典『イーグルフェスティバル』は毎年盛大にとり行われます。

私がバヤン=ウルギーに滞在した期間はイーグルフェスティバルの直前にあたり、祭りの前の浮き立つような雰囲気や人々のらんらんとした目つきが印象的でした。

 

ここホームステイでもカイラット・カンのイヌワシを世話する様子を見ていました。

鷹匠文化は彼らのアイデンティティであり誇りである事をひしひしと感じ、彼らのマイノリティに対するその姿勢になんだか私も不思議と勇気づけられるようでした。

 

 

 

 

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カイラット・カンのゲルにもイヌワシが繋がれていたものです。

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毎日草原に消えてゆくカイラット・カン 。

イヌワシを従え、馬に乗って駆けたかと思うと

 

 

 

 

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りょうこも乗りな、と笑顔を向ける。

近郊の街へはバイクを使う。またがるアッサウタイは大はしゃぎの様子!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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薪ストーブの燃料は乾燥させた牛糞ですよ。

 

 

 

 

 

 

 

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ところで、前回載せたチーズの乾燥台に毛皮もぶら下がっていましたね。

 

 

 

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キツネのこの美しい毛皮の…

 

 

 

手入れはカイラット・カンの仕事。

 

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裏地の手触りをなめらかにするため、裏返した面にヨーグルトを塗っています。

いつものティータイムに使うスプーンで少しずつ、丁寧に、丁寧に…。

 

 

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ヨーグルトを塗るカイラット・カンのまなざしに見惚れてしまいました。

 

 

 

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ヨーグルトを塗った毛皮は、まず家の壁にかけて乾かすのです。

 

 

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ヨーグルトを塗った面はすべすべの手触りになります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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『絵描き旅』という名ながら旅中あんまり絵を描かない私ですが…。

カイラットを眺めている時、急に降ってきた線画のイメージが彼の姿に重なり、慌ててスケッチブックを取り出し、珍しく手を動かしました。

 

 

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彼の佇まいは何をしても絵になりますね…。 

 

 

 

 

 

 

 

 

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アッサウタイとカイラット・カン達のやり取りは実の家族のように自然でした。

 

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ゲルに取り付けられたソーラーパネル(!)からのわずかな灯かりで、静かにチャイと昼食の残りを食べます。

 

 

 

食事のあと

カイラット・カンは毎日決まった時間に、古い古いラジオの電源を入れます。

ラジオ放送は全てモンゴル語ですが、毎晩9時から10時の一時間だけがカザフ語の番組なのだそうです。

たったひとつの裸電球が照らす薄暗い室内にぼそぼそと響く、雑音交じりの放送に聴き入るカイラット・カン。

 

私は静かに、その姿を瞼に焼き付けていました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

また同じ夜、カイラット・カンはカザフ族のたった二弦の民族楽器、ドンブラで弾き語りしてくれました。

 

 

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ドンブラの音色は二弦とは思えないほど鮮やかで、また遠くの空気をも絡めとるような奥行きを感じました。

そしてカイラット・カンの張りのある声によって、ドンブラの音色はまるで生き物のように立ち上がりました。

 

遊牧民の上手いとも下手とも分からない演奏と歌は、たまに外れる音さえも妙にリアリスティックで、どんな洗練された曲よりも私の心を刺し動かすのでした。

無骨な強さの中に美しさもまたあるような …。

そして全身から空気を伝って音を浴びているような感覚になりました。

 

 

私の知っている“音楽”とはまるで別物でした。

 

 

暗がりの中、私は彼らに内緒でこっそり大泣きを続けたのでした。

 

 

 

 

 

 

眠り際、掛け布団に紛れていた虫が私の服の中に落っこちたのに気が付きました。

 

6本か8本足の、固い羽根を持つ小指の爪の先ほどの小さな虫が私の背中で這いまわっていました。

潰すことなく追い出すべく、虫の進行方向に息を殺して集中していると、

ふと、自分がこの草原と一体であることを妙に実感してしまい、背中の感触に親しみを覚えてなかなか追い出せませんでした。

 

 

いえ、

人と自然が一体である事はこの虫が最初でなく、遊牧家族の彼らの生活姿から、ずっと感じていたものだと気付かされたのでした。

 

 

 

 

youtu.be

私が撮った動画です。

私が涙したカイラット・カンの歌声は入っていませんが…よろしければどうぞ。


 

 

 

 

 

 

9/12 カザフ族のゲルにホームステイ(4、バターを作るミニー・カン。)

 

 

こんにちは。

 

あっという間に12月になったなあと感じます。

ブログではまだ9月11日の記事なんですが…。

 

このタイムラグどうしましょう。 

久しぶりの更新は写真たっっっぷりでお届けしますね!

 

 

 

 

 

 

遊牧民の主な食事は乳製品です。

 

unhuman.hatenablog.com

 

 

毎日毎日大量に食べる分、日々せっせと作り続けなければなりません。

 

 

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手づくりバター『サリ・マイ』を作ります。

絞った牛乳を布袋に流して、専用の木棒でひたすら混ぜます。

どうやら何日か混ぜ続けるようで、ミニー・カンは毎日の空き時間にせっせと手を動かしていました。

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布袋ですが水分が漏れる事はなく、でもきっと密封容器より空気の混ざりがよいのでしょうね。

 

 

棒を上下にバシャバシャと振って牛乳を混ぜる作業はかなりきついです。

寒い屋内では腰も痛くなるし、気を紛らわす音楽もテレビももちろんないし。

ほんの興味本位で、私もちょろっとだけ混ぜ混ぜやってみましたがものの5分もしないうちに飽き、疲れてしまいました。

それを見てミニー・カンはにっこり笑い、

『ラフメット。(ありがとっ♥)』

 

と一言、私と交代し2、30分はバシャバシャやっていました。

 

 

 

 

 

 

 

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毎日夕方、放牧してたっぷり草を食んだ牛を連れ戻して、二時間くらいかけ乳しぼりをします。

 

でも外は北風が身に染みて寒く、私は5分たりともじっとしていられません。

彼女の乳しぼりの様子を眺めウロウロ、寒くなってはゲルに帰りストーブにあたってぬくぬく、また外に出て開けた景色を見渡しウロウロ…、落ち着きませんでした。

 

 

 

 

 

 

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乳製品作り以外にもミニー・カンは薪ストーブの手入れなどたくさんの家事をしていました。

 

 

 

 

 

 

 

ゲルの正面には枝を結び合わせござを敷いただけの簡素な台があります。これは乾燥チーズ『クルト』を作るためのもの。布をかぶせてあるものが干しているチーズです。

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綺麗に手入れされた毛皮もここで干されます。

 

 

 

 

 

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 そうそう、隣のゲルからこちらのゲルに、アッサウタイは毎日遊びに来るんです。

 

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そりゃああなた可愛いんだもの。

 

ミニー・カンもカイラット・カンも彼とよく遊んでいました。

遊び、話し相手をしつつ日々の仕事をこなすその所作になんとも癒されたものです。

 

私も小さい頃よく遊んでもらったなぁって。

 

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さあさあ、先ほど紹介したサリ・マイ作りの続きです。

 

 

 

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ミニー・カンが空気を入れ膨らましているのは皮袋か何か…ううんなんでしょう。

ここにバター『サリ・マイ』を詰めて貯蔵するんですって。

 

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充分に混ぜた牛乳を開けます。

 

 

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それを薪ストーブで煮詰めるんですね。

 

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混ぜて空気を含んだ牛乳は泡立っています。

 

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袋に入っていた牛乳はさっきの大鍋に入りきらず、鍋をもうひとつ使う大作業でした。

 

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1、2時間たっぷり煮つめたら、お次は素手で塩を混ぜ込み固めていく作業。

 

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分離して出てきた水分(ホエイ)はまたバケツに入れて別の料理に取っておきます。

 

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大量のバターを手ごねするのは見た目以上に力を遣うみたいで、ミニー・カンは途中で頭のスカーフをはぎ取り、こねる右手に体重をかけて黙々と作業していました。

 

 

 

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出来上がった『サリ・マイ』を、さっきの皮袋に詰めます。

 

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これでもかってくらいぎゅうぎゅうに、みっちり詰めるのがポイントのようです。

 

 

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貯蔵はなんとベッドの下で!!

鮮やかなアラフチの刺繍布をめくるとそこにはサリ・マイ以外にも生活道具が収納されていましたよ。

 

 

 

大鍋で牛乳を煮ている間にいただいたお昼ご飯は牛乳がゆでした。

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カイラット・カンは美味しそうに食べていましたが、お米と牛乳の慣れない組み合わせに私は苦戦しちゃいました…。

 

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サリ・マイを作った後も彼女の仕事はまだ続きます。

 

 

 

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バターから分離して出たホエイで、今度はナン(パン)をこねていました。

 

 

 

私は眺めながら、彼女の手際の良さにほれぼれしていました。

 

彼らにとって当たり前である毛皮や薪ストーブ、生き物のにおいや冷たい風、動き回る人々、素朴な食事とその豊かな味…諸々から草原の中で生きる人のたくましさをただただ感じたのでした。

 

 

 

 

 

 

 

ミニー・カンに案内されるまま、お隣のゲルへ向かうと、

 

 

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繋がれているのは牛でなく馬。

 

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ミニー・カンやアッサウタイ家族は牛を飼っていますが、このご家族は馬飼いのようです。

 

 

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馬の乳しぼりをするお母さん。

 

 

馬、という事はですね…

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このご家族のお家にお邪魔していただいたのは馬乳酒!

生まれて初めて飲む馬乳酒…、感想は

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鼻を近づけると強烈な酸っぱい香り、そして口をつけると脳天を突き抜けるような酸味。喉を通過するときには思わず身震いするほどの風味…!

 

二口付けるのがやっとの私を隣で笑いながら、美味しそうにすするミニー・カンが印象的でした。

 

 

 

 

 

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