シルクロード絵描き旅

中央アジア・シルクロード。ひとりの絵描きの放浪記。

8/30 孫さんと歩くウイグル自治区

 

 

8月30日

 

当日20時発のカシュガル行のバスチケットは買えた、宿も検討をつけて私のオフライン地図に保存した、全てが上手くいきました。

 

 

 

日中は新疆ウイグル自治区博物館とウルムチのオールドタウンを散策。

f:id:meguroryokoworks:20170830155145j:plain

f:id:meguroryokoworks:20170830162841j:plain

 

 

 

 

 

 

 

 

f:id:meguroryokoworks:20170830195653j:plain

f:id:meguroryokoworks:20170830195814j:plain

 

 


孫さんは街を歩いて気付いた点を、知りたがりの私にいろいろと解説してくれました。

 

 

孫さんのウイグル自治区への感想は、“中国側から見た” 考え方そのものでした(当然と言えば当然の事ですが)。私は彼の考えを聴くことによって、彼(中国人)と私(日本人)の視点・価値観の違いの訳がやっと少し見えたのでした。そしてこれまでの中国旅で生まれた、彼らへの沢山の “どうして” が少しだけ解け、凝り固まった私の考えは少しだけ弛んでいったものです。

 

同時に、少数民族・観光地や景勝地に対して行う政策のそのやり方を、今までの私はやりすぎだ・間違っている、と決めつけて一方的に憤っていたのですが、それさえも “こうであってほしい” という私のエゴなのかもなあ、と思わされました。エゴだと気付いても私は意見を変えようとは思いません、が、なんだか虚しさのような無力感のようなものが湧いてきました。
知識もない軽薄な私の意見です、孫さんとも誰とも議論はしませんが、このブログにはあくまで感じた通りに記しておこうと思いました。

 


孫さんとの旅はそういう点でも非常に興味深いものとなりました。

 

 

 


 

f:id:meguroryokoworks:20170830195449j:plain

 

 

 

f:id:meguroryokoworks:20170830195444j:plain

 

 

ウルムチの街は4年前も既に大都会でしたが、今回は地下鉄の建設が行われている最中で、孫さん曰く年明けくらいには開通するのではとのことでした。
そういえば先の西寧でも、二年前には雑然としていた駅正面の河に屋根付きの橋が架かっており、周囲に新しいビルも建ち華やかになっていました。

 

 

 

 


ウルムチの街角のとあるビル壁に、蛍光オレンジの自転車が停まっているのを見て孫さんが口を開きました。
『あれは公共自転車です。wechat(中国版LINE)のアカウントを持つ人は誰でも使うことが出来る。』
wechatはLINEのように電子マネーをチャージして買い物をしたり、列車の予約・支払いもすることが出来るそうです。(私のアカウントにはそんな表示が出ないのでこれまで知りませんでした。外国人用には適応していないみたいです。)

 


中国の街にはまだまだ、一昔前のような懐かしく美しい景色もあり私は普段そちらばかりを見ていたけれど、孫さんが教えてくれる中国の“今”の話も新鮮でとても面白いものばかりでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

8/29 珍しく雄弁になる私

 

 

 

 


8月29日 孫さんと出会ってからカシュガル行を決めるまで

 

 

 

f:id:meguroryokoworks:20170829214554j:plain

 

 

 

夕方。自己紹介をしつつ雷鳥を出て街を歩きます。
宿から程近いところにレストランの集まった通りがあるのでそこへと向かいます。

目指すレストランはもちろん、ウイグル料理店。
『年期が入っていてそこそこ大きいお店が良いですよ!』
と、道行く人に人気のお店を訪ねながら歩く孫さん。

入ったお店にはウイグル族の地元客ばかりでした。
孫さんは彼らの顔立ちに新鮮さと緊張をおぼえつつ、
地元客ばかりのここなら本当に美味しいはずですね~、と席に着きます。
お目当てのカバブは一本5元。

 

 

f:id:meguroryokoworks:20170829205425j:plain

f:id:meguroryokoworks:20170829205544j:plain

f:id:meguroryokoworks:20170829204549j:plain

食べきれないくらいたくさん頼んじゃいました。
 

 

 

 

 

 

 

 

私はウイグル族の犠牲祭を見るためにここに来た事や、
今まで旅したウイグル…主にカシュガルでの思い出を孫さんに話します。


孫さんはカシュガルに興味を持ちながらも、でも南新疆はウイグル族が多く住んでいて僕たちにはとても危ない所だというイメージがある、と言います。

そうなんです。その一般的イメージは間違っていないと思います、
“危ない”というのは、新疆は南に行くほどウイグル族の比率が上がっていく…という意味でです。

 


実際に訪れてみるとまた印象は変わりますよ~。
と、自論を展開し出す私。

 

 

カシュガルの面白いところはたくさんあるんですが、オールドタウンの風景は独特で美しく、人の生活スタイルは中国にありながら全然違っていて興味深いし、パキスタンキルギスの国境超えの拠点となるから辺境を旅する外国人バックパッカーも多いし、集まる中国人の旅人もそれぞれが皆ユニークな人柄だし、旅人同士も皆よく交流しているんです!』

 

 参考記事↓

unhuman.hatenablog.com

 

unhuman.hatenablog.com

 

 

 

 

 

 

ウルムチでも犠牲祭はあるけれど、カシュガルではエイティガールモスク前の広場でウイグル族の皆がダンスするんです!これはウルムチでは見られない…。』

 


『私はもう2度カシュガルを訪れているから町の地理も勝手も、ユースホステルも知っていますよ~。案内は任せてください。』

 

 

…あれ?なんだかどんどんカシュガルに行く話になっていませんか?

 


カシュガルに行く途中の景色も素晴らしいですよ~。タクラマカン砂漠を横断するんですが、途中砂漠や草原、岩山とどんどん景色が変化するんです。天山山脈も遠くに見られます。寝台バスと列車がありますが、バスのほうが前の方も見渡せるので私はおすすめです。25時間かけて行きます。』

 

 参考記事↓

unhuman.hatenablog.com

 

 

中国人の若者の間では寝台バスより列車の方が圧倒的に人気なのですが、ここも自論でかわします。

 

 

 

 

 

 

 

『う~ん。それは本当に面白そうですね!危ないというのが少し引っかかるけど、行ってみたいなあ。』

私の熱意に押されたか、孫さんも興味を示してくれました。

『出発は早い方がいいですね。明日さっそくバスチケットを買いに行きましょう。』

と孫さん。

 

明日の夜発のバスがあれば一番良い。8月31日の夜にはカシュガルに着いて、9月2日にあるダンスを観、5日までにまたウルムチに帰れれば、私のモンゴル行の予定も延びずに済む。

 

 

 

 

 

f:id:meguroryokoworks:20170829224418j:plain

大好物のウースービールを片手に紅山公園を歩きます。

 

 

 

 


雷鳥に帰ってからカシュガルの宿をいくつかピックアップし電話して空きを確認。
翌朝9時にリビングで集合し、バスチケットを買いに行く約束をして解散しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

f:id:meguroryokoworks:20170829225337j:plain

ウルムチの夜景、紅山公園にて

 

 

 

 

 

8/29 ウルムチでのんびり、のはずが…。

 

 

私はウルムチに数日腰を据えるつもりでした。

『一日に多くの事をせずゆったり過ごそう。』

長期滞在することで街の日常がより見えてくるものです。

 

28日は洗濯やお昼寝…、等々一日宿で休み、29日には念願のオールドタウンへ行きました。

f:id:meguroryokoworks:20170829143341j:plain

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

f:id:meguroryokoworks:20170829122009j:plain

オールドタウンの目印である大巴札(=ダーバージャー、グランドバザールの意)に着く路線バスは、雷鳥ホステルからは7番バスで、途中で乗り換えをします。

それをホステルのロビーにあるインフォメーションでちゃんと確認したのに、なのに…。

なぜか路線バスとは別の快速バス“BRT”の3番に乗ってしまった私。

路線バスとBRTの路線図とが、私の脳内でごちゃ混ぜになってしまったようです。ゆったりすると決めて気が抜けたのでしょうね。

 

ちなみに路線バスとBRTは乗り場も乗車システムも車体も、何から何まで違います。

 

f:id:meguroryokoworks:20170829122401j:plain

こちらはBRT路線図。

 

乗ってすぐ間違いに気づき、乗り換えをしながらBRTでオールドタウン近所に無事到着。30分以内で大把札に着くはずが小一時間とものすごい遠回りをしちゃいました。

でもBRTでは大都会ウルムチの景色を眺められたので、これも観光のうちという事にしちゃいます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さてウルムチは4年前、初の新疆旅で訪れたきりでした。

新疆ウイグル自治区の市街は、漢民族の暮らすエリアとウイグル族の暮らす『オールドタウン』エリアに分かれています。

4年前は日本人の旅人さんの案内について行っただけなので、ここの土地勘は全然ありません。

訪れるのは二度目ですがまるで新鮮な気持ちで街を歩きました。

 

 

f:id:meguroryokoworks:20170829154046j:plain

 

 

f:id:meguroryokoworks:20170829143944j:plain

 

 

f:id:meguroryokoworks:20170829152510j:plain

 

f:id:meguroryokoworks:20170829160244j:plain

新疆のアイスクリームはとても美味しいんですよ!

って…カップには変な英語が。




からりと強い日差しが作る美しい木漏れ日にシャッターを切ったり、

ウイグル族のお茶目さに笑ったり、

これまでとは違う顔立ちや聞こえてくるウイグル語にわくわくしたり…。

 

オールドタウンの空き店舗の多さに、心がざわついたりもしました。

 

 

 

 

 

 

 

f:id:meguroryokoworks:20170829151807j:plain

f:id:meguroryokoworks:20170829145754j:plain

 

レストランを探して歩いていたら、明らかに人の出入りの激しい店があったので入りました。

ホテルの建物に併設しているらしいレストランでした。

一番忙しい時間帯のようで、何人ものスタッフがせわしなく動いています。

大テーブルで地元ウイグル族のお客さんと相席。テーブルは3、4組のグループが常に相席して、一つのポットのチャイをかわりばんこに注いで飲んでいました。

店のスタッフは私が中国人じゃないと気付いていますが、同テーブルの人には私はどう見えているのでしょうか…。

 

注文したのはポロ(ピラフ)。

f:id:meguroryokoworks:20170829145929j:plain

f:id:meguroryokoworks:20170829150054j:plain

小皿に入った細切りの人参も一緒に来ました。他のお客の様子を見ると、人参は最初にポロに乗せて一緒に食べるもののようです。

ここのポロはレーズンやスパイスが一緒に炊き込まれていました。下町の安食堂や屋台のポロにはスパイス等は入っておらずそれはそれで美味しいけれど、こういう上品な味にはなかなか出会えません。

香りが肉や米とマッチしてとても芳醇なポロでした。とても美味しいです。

 

大皿に山盛りのポロを、12歳くらいの男の子はペロリと平らげていました。

ここは何度も通いたいお店になりました。

 

 

 

 

細い小道にこそ彼らの日常があるのですが、まだ緊張しているので大通りをメインに歩き回りました。

明日、明後日と通いこの地に身体を馴染ませて、もっと色々なものを見たいな。

私はまたバスに乗り、日の高いうちにホステルに戻りました。

 

 

 

 

 

***

 

 

 

 

夕方、雷鳥ホステルのリビングで本を読んでいたら一人の旅人が入ってきました。

いつものように彼にもニイハオ、と挨拶しました。

 

 

彼は私が日本人と分かると、日本語で話しかけてきました。

『僕は日本で留学中の院生なんです。』

 

 

なんと孫さんの留学先は、私の妹が在学中の大学。

妹とは共通の知人がいるに違いない、と大盛り上がり。

 

 

 

f:id:meguroryokoworks:20170829204605j:plain

孫さん。

中国の大学からマレーシアに一年と日本に三年留学している孫さんは日本語が堪能。

とても真面目な絵に描いたような優等生。

 

 

孫さんは北京から33時間列車に乗って、つい先程ウルムチに到着したところでした。

ウルムチの後は東へ東へ来た道を戻り、河北省にある実家へと戻るのだそう。途中には西寧で回族の友人と会う予定というから、私と逆方向の旅路ですね。

 

 

ウイグル自治区の事、ウルムチの街、全てまだ何も分からないという孫さん。

一緒に夕食を食べに出かけました。

 そして…、

f:id:meguroryokoworks:20170829204605j:plain

新疆料理を食べながら、孫さんに今まで見た感じたウイグルの話、来る犠牲祭の話をするうちに

ふっ、とカシュガルの犠牲祭が見たくなり、同じくカシュガルに興味を示し始めた孫さんを説得。

 

 

ウルムチに長期滞在する予定はあっさり変更となりました。

カシュガルに行って犠牲祭を見ましょう。

 

カシュガル行を決めた日の記事です↓

unhuman.hatenablog.com

 

 

 

 

一人だったら大変な移動も旅仲間と力を合わせれば辛さは半減、です!

実際、孫さんとの旅は何もかもスムーズ、ノンストレス、とても楽しいものになりました。

 

 

私はカシュガルに縁がある、

今回で三度目になるカシュガル旅でもそれを実感せずにはいられませんでした。

 

 

f:id:meguroryokoworks:20170831111328j:plain

カシュガル行の寝台バスにて。

 

 

8/29 肉屋のおっちゃん大いびき (新疆ウイグル自治区ウルムチ)

 

 

 

 

 

f:id:meguroryokoworks:20170829143341j:plain

 

 

新疆ウイグル自治区 省都ウルムチ

 

 

 

 

 

 

 

 

オールドタウンを歩き回っていたところ、唐突に出くわした…、

 

 

 

 

 

 

f:id:meguroryokoworks:20170829154425j:plain


肉屋さん。

 

 

寝てはる…!

 

 

絵になりますね。カメラを構えましたが間に合わず、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

f:id:meguroryokoworks:20170829154416j:plain

 

 

 

お客さんが来てしまった…。

おっちゃんはお客で隠れてしまいました。

バッドタイミング。

 

 

 

 

 

 

 お客は彼に声かける。

『へいマスター!起きろっマスター!』

 

 

 

 

 

f:id:meguroryokoworks:20170829154425j:plain

 

…ZZZ

 

 

 

 

『へいマスター、へい…、』

 

 

 

 

 

…起きません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

f:id:meguroryokoworks:20170829154437j:plain

 

あれ、まるでマスターのように…

 

ポーズを決めて、目で『撮って!』

 

 

 

『はい、チーズ!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『……!』

 

 

f:id:meguroryokoworks:20170829154507j:plain

 

目覚めた肉屋のおっちゃん、お客はしれっとおっちゃんに肉の量を指示し、切ってもらい、そそくさと行ってしまいました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

f:id:meguroryokoworks:20170829154537j:plain

今度はおっちゃんがポーズを決めて、私に目で『撮って!』

 

 

 

『はい、チーズ!』

 

 

 

 

 

 

 

取れた写真を確認して『ヤフシ(good)!』

 

 

 

 

 

f:id:meguroryokoworks:20170829154545j:plain

 

 

 

お茶目な彼らにまたもメロメロの私でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

8/28 再びウルムチへ、ここからが本当の新疆の旅。

 

 

 

unhuman.hatenablog.com

 

 

 

ビルゲが可愛い可愛い、カザフ族ファミリーの宿。

アルタイに滞在しなかった分ここに4~5泊したかったのですが、

結局、二泊だけでここを去る事にします。

二泊といっても一泊目は到着が夜遅かったので、実質一日とちょっとです。

 

理由は宿主のチェクスでした。

彼は日中はほぼこの宿にはいませんが、会う度にビールだ白酒だ、と強引にお酒を勧めてくるのです。

フレンドリーでヘルプフルなのはいいのですが…長居できない…。

 

他に寄り道するアイデアも気力もなく、またまる一日かけてウルムチに戻ったのでした。

 

 

 

 

f:id:meguroryokoworks:20170828031530j:plain

f:id:meguroryokoworks:20170828031414j:plain

夜中、砂漠の真ん中でバスは停車。

ガソリンを入れるためか乗客は全員降ろされました。 

 

 

 

 

 

8/28 朝のウルムチ

 

到着した時間はまだ市バスも通っていない早朝。

歩いてたどり着いた場所は紅山公園の近辺、紅山というエリア。

 

ここにある麦田(マイティエン)国際青年旅舎を目指してやってきました。

麦田ウルムチの人気宿で、4年前にここに泊まりその雰囲気の良さからお気に入りになりました。

ここの裏は小学校となっており、登下校する子供たちの声や体育の準備運動のかけ声が、ドミトリーの部屋の窓から聞こえてきたものでした。

しかし事前に調べていたところ、ネット上では8月中は満室…。

ダメ元で直接訪ねてみましたが『ベッドはないよ。』。

 

 

 

同じく紅山にある、麦田から5分と歩かない宿にチェックインしました。

その名も

雷鳥国際青年旅舎』

雷鳥はライニョウと読みますが外国語(日本含む)サイトでは、

サンダーバードインターナショナルユースホステル

(北陸人にとってはサンダーバードと言えば特急列車です。)

 

 

f:id:meguroryokoworks:20170904122326j:plain

その名と宿はもちろん全く関係ありませんよ。

旅していると、時にくすっと笑えるネーミングを目にします。

 

 

 

 

 

 

 

さて、なぜ私が何度もウルムチに戻るようなルートを組んだかというと

『犠牲祭(クルバン)』

を見る為でした。

 

イード・アル=アドハーعيد الأضحى 、Eid ul-Adha)はイスラム教で定められた宗教的な祝日イブラーヒームアブラハム)が進んで息子のイスマーイール(イシュマエル)をアッラーフへの犠牲として捧げた事[1]を世界的に記念する日。ムスリムラマダーン明けのイード(祝祭)の1つである、イード・アル=フィトルと同様に、イード・アル=アドハーは短い説教をともなう祈祷フトゥバ)から始まる。イード・アル=フィトルより長期間にわたるため、イードなどとも呼ばれる。また、日本では犠牲祭と意訳される。

Wikipedia 

 

 

横文字だらけでややこしいですが、犠牲祭・クルバンはイードという祭日なのですね。

さらに、

 

 

イード・アル=アドハーはヒジュラ暦12月10日から4日間にわたって行なわれる。この日は世界中のムスリムによるサウジアラビアメッカへの毎年恒例の巡礼においてアラファト山を降りる日の翌日にあたり、すなわちハッジの最終日である。また、巡礼に参加していないムスリムも動物を1匹生贄として捧げ、この日を祝う。

 Wikipedia

 

 

2017年のクルバンは9月1~5日。

この間は親族を訪ね、迎える側は上等な肉を振る舞うことになっています。

犠牲祭を見学するには南新疆の方がいいのですが、

その後とにかくすぐモンゴルに抜けたかったため、ウルムチで犠牲祭を見る事としたのでした。

 

ちなみにサンダーバードにチェックインした日は犠牲祭の3日も前です。

だらだらとした日々になりそうな予感ですが…。

 

 

 

 

さて、私の新疆旅やいかに。

 

 

 

 

8/26 私の歩いたカナスとメイキング “ラグマン”。

 

 

私のインスタグラムに載せたカナスの景色。

 

https://www.instagram.com/p/BYvnXLQhlvl/

中国、新疆ウイグル自治区の北端カナス湖。滞在したのはカザフ族のホームステイ。

 

 

 

https://www.instagram.com/p/BYvoiQgBFyE/

男の背中。

 

 

 

https://www.instagram.com/p/BYyQhXTB_7_/

カザフ族の宿には、9ヶ月の『ビルゲ』ちゃんがいて、出会った時から手をバタバタして笑ってくれました。私は彼女のなつっこさにメロメロ。.ビルゲのお母さん、おばあちゃんがビルゲの頭やおでこにチュッ、チュッ😚とする光景がとても綺麗でした。

 

 

 

 

広大なカナス湖自然公園は、公園内を行き来するバスに自由に乗り降りして観光します。昨夜のチケット購入時に別で支払った100元はその送迎バス代です。

 

しかし私には湖周遊より、もはやこの宿の周りの散策で充分でした。

 

 

f:id:meguroryokoworks:20170826140325j:plain

ここはカナスのニュービレッジ(喀納斯新村)という名がついたエリアにあるカザフ族の宿集落でした。

 

 

f:id:meguroryokoworks:20170826172559j:plain

私が泊まった宿の家族のログハウス。

 

f:id:meguroryokoworks:20170826172603j:plain

ログハウス周辺は放牧地となっています。

 

 

f:id:meguroryokoworks:20170826154058j:plain

 

 

 

 

 

f:id:meguroryokoworks:20170826180817j:plain

 

 

 

f:id:meguroryokoworks:20170826182234j:plain

 

 

 

 

 

f:id:meguroryokoworks:20170826211324j:plain

 

 

 

 

 

 

f:id:meguroryokoworks:20170826212236j:plain

 

夕食に作ってもらったラグマン。

家の外にある“台所”でのお母さんの調理風景を、

私は食い入るように見つめていました。

 

 

 

f:id:meguroryokoworks:20170826212414j:plain

ラグマン造りに使った調味料等もしっかり写真に収めたので、レシピ紹介もしたいところですがここでは割愛します。

 

 

 

 

f:id:meguroryokoworks:20170826213851j:plain

 

お母さんのラグマンと昨夜の炒め煮をはじめ、ここで食べたものが中国で一番おいしかったです。

 

 

 

8/25 カナス湖へ。一難去ってまた一難 その3

 

 

 

 

 

前記事の続きです。

 

 

 

 

 

もう考える力が湧きませんでした。

こんな時ほど冷静でないといけませんが、

気力もどこかに行ってしまっています。

せめて彼が電話している間だけでもと、私は考える事を一切放棄してぼうっとしていました。

 

 

 

 

『おい、宿見つけたぞ!』

 

おいくらでしょうか。

 

『イーバイアー!(120元)』

 

2000円弱。だいぶ安い宿を見つけていただきました。

これに泊まろう!

 

 

 

宿主が車で迎えに来てくれました。

私は彼に心から感謝し、そして情けない気持ちでいっぱいでした。

何から何までありがとうございます。時間は夜の10時をまわっていました。

 

よかったよかったぁ~~~再見再見!!

バイバイッ、バイバイバイバイバイ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

f:id:meguroryokoworks:20170825235843j:plain

お母さんに作っていただいた今日の晩御飯、ジャガイモと羊肉の炒め煮(写真右)

 

 

 

到着したのは、カザフ族の経営するホームステイのような宿でした。

 

家族の住居スペースに通された私は、改めて屋内を見渡しました。

オレンジ色の豆電球に浮かび上がる温かい室内。

薪ストーブ。壁にかかったカザフのカーペット。

ミルクティーを注ぐお母さん、赤ちゃんを抱くおばあちゃん。

赤ちゃんは私が来るなり目をまるくし、両手をばたつかせて興奮しています。

 

 

 

 

 

この時の私の安堵感といったら!

私はふ~っと溜息をつきました。

これです、こういう所に来たかったのです。

 

 

 

お母さんに食事を作ってもらっている間、おばあちゃんのあやし声を聴きつつ、ミルクティーと揚げ菓子をつまみつつ、宿主の話すのを聞いていました。

宿主の彼はチェクス。彼は経営者で、ここの家の方とは家族ではないそうです。

 

 

 

 

赤ちゃんの名はビルゲというそうです。9か月になる彼女はつかまり立ちが出来ました。

おばあちゃんが少しでも彼女から手を離すと、ビルゲは食事中の私の元にはいはいして来、私のどことも目がけず全力で手を伸ばしてきます。

おばあちゃんがこらビルゲ、ほらビルゲ、と電池式おもちゃのスイッチを入れ、歌が鳴るとおもちゃはピカピカ光り、くるくる動き出します。

ビルゲは一瞬はおもちゃに反応しますが、やはり私の方に向き直るのでした。

 

 

私の食事を作り終えたお母さんがビルゲをあやしている間、おばあちゃんはもう一つの客人用大テーブルに緑色の礼拝用マットを引き、ムスリムの礼拝を始めました。

 

チェクスは簡単なカザフ語を私のノートに書いてくれました。

 

 

f:id:meguroryokoworks:20170826001911j:plain

 

 

 

彼らの住居からドミトリールーム(相部屋の寝室)のログハウスに戻る時、

つんと冷えた空を見上げると、そこには星が、控え目ながら輝いていました。

 

 

 

 

 

 

 

 

*写真コーナー*

f:id:meguroryokoworks:20170826003955j:plain

7人ドミトリーの寝室。(当時は私の他に北京から来た絵描きさんのみ。)

 

 

f:id:meguroryokoworks:20170826161405j:plain

翌日撮った家族の住居スペースのストーブ。

 

 

f:id:meguroryokoworks:20170826161358j:plain

f:id:meguroryokoworks:20170826161348j:plain

ミルクティー。やかんからまずチャイを少し注ぎ(茶こしで茶葉を受ける)、その後牛乳をたっぷり注ぐ。牛乳の独特の風味とほんのり塩気がある。

大きな茶碗でたっぷり出され、飲み切る前にまた注いでくれる。

 

 

f:id:meguroryokoworks:20170826161519j:plain

 ビルゲの電池式おもちゃ。

 

@ryokomeguro 写真・画像および記事の転載はご遠慮ください。